がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

空港のカラの瓶/リピーターを増やすには

リピーターを増やすためには、満足だけではなく、後悔や不足も必要なのではないか…空港のお土産で気づいたこと。

先月、出雲に行ってきたこと、そして、島根県立美術館の閉館時刻が、宍道湖に沈む夕日を見せるために「日没30分後」となっていることを、このブログで記事にしました。
(『閉館時刻が「時価」の美術館』→ Link

その、続編です。

帰りの飛行場の売店で「砂御守」という、何も入っていない小さなビンを発見しました。(写真左)
(おお、こんなところに!)と、当然、買い!です。

妻の友人が、出雲大社に行ったときに「御砂」をいただく手順を知らずに、もって帰れなかった…という経験をしているのでと、
妻は、今回、万全の準備をして出発しました。

御砂をいただく手順は
❶ファスナー付きポリ袋大1枚・中2枚・小3枚とプラスチックのスプーンを1つ持ってゆく
❷稲佐の浜で砂を収集する(右上)
❸その砂を出雲大社の素鵞社(そがのやしろ)で、御砂と交換する(右下)
❹御砂を持ち帰って御守としたり、屋敷の土地や田畑に撒き清める
というもの(❷❸❹出雲大社のサイト → Link

そして、
私たちは、ちゃんと御砂を持ち帰ることができました。
でも、
小さなファスナー付きポリ袋では、なんとなく雰囲気がちがうなぁ…と感じていたのです。
そこに、
帰り際の「砂御守」のビン!
これで、完璧になりました。

***

稲佐の浜では(なんで砂とってるんだろう…)
素鵞社では(縁の下でなんだあいつは…)
と思われていたに違いありません。
だって、
浜にも社にも「御砂」のことは何も書いていないのですから。

知らなかった人は、
あとで、本を読んだり、誰かに聞いたり、
飛行場の売店で「御砂守ビン」の説明書を読んだりして、
大きく、後悔するはずです。

また来なくちゃ…と。

***

さらりと考えると、
もう一度、来てもらうためには、満足度を高めることが大切だと思われます。
いろんなところにも、顧客満足度を高めろ!と、書いてあります。

でも、
「知る人ぞ知る」体験を表に出さないで、後で気づかせる、
つまり、
不足を感じたり、後悔させたりすることがあってたほうが
(もう一度、行かなくちゃ)
となるようにも思えます。

たとえば(割合はでたらめですが)
8割の満足と、2割の後悔や不足を、持ち帰ってもらうことが
(もう一度、行かなくちゃ)に結びつくような気がするのです。

あ、
今回の私たちも、後悔や不足があります。
口の中が黒い魚を食べてこなかったこと、
世界遺産まで足を延ばせなかったこと、
雲が多くてきれいな夕日が見られなかったこと…
またゆかなくちゃ。

***

スポーツ離れ…という言葉があります。
後悔や不足も与えること…そのあたりを吟味しているのかどうか、もう一度、考えてみたいのです。

***

【おまけ】

大学の時に合宿に行ったところ、
具体的には、
山中湖と湯布院…とても良いところだと聞きます。

でも、
合宿の時の思い出が強すぎて、この2カ所は「私の2度と行きたくない場所」リストの上位に入っているのです。
スポーツ合宿誘致は、長い目で見て、良いことなのだろうかと、この頃、感じています。