がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

積極的静寂

バスケットボールB2・岩手ビッグブルズ最終節は、
4月20・21日にホーム・盛岡タカヤアリーナで開催されました。
対戦相手は、青森ワッツ。
その時点で、
B2東地区で7位、東西通算しての「ワイルドカード順位」も下から2番目の7位となり、自動降格下位2チームに入っていました。

でも、応援に行くのです。
21日は用事がありましたので、20日が私の最終戦。
延長戦で1点差での勝利、いいゲームを見せてもらいました。
けが人が続くなか、ここまでよく頑張ってくれたなぁ…という気持ちでいっぱいです。

さて、
バスケットボールのBリーグでは、
相手のフリースローの時に、メガホンをたたいて雑音を出したり、タオルや旗を振って集中させないようにして、フリースローを投げる選手を邪魔することが通例です。

ビッグブルズのフリースローの時に
(おや⁉)と思ったことがあったのです。

フリースロー時の両チームのチアチームの比較。青森ワッツ(左)は腕を腰に当てて直立。岩手ビッグブルズは手をあげたり声を出したりと動いている。

通常は、アウェイチームのチアチームは来ませんが、今節は青森ワッツのチアチーム「ブルーリングス」が来ていました。
彼女たちは、
相手チームのフリースローの時には、直立して一言も発しません。(写真:左)
なお、
岩手ビッグブルズのチアチーム「レッドチャーム」は、手を上げたり下げたり、飛んだり跳ねたり、声をだしたりして、相手のフリースローが簡単に入らないようにしています。(写真:右)

ずっと見ていると、
ゲーム中は、まとまって何かをする時以外にも、ポンポンを動かしたり、からだをリズミカルに動かしたり、声援を送ったりと、ずっと動いているのですが、
フリースローの時だけは、口をつぐんで直立不動になるのです。

ブルーリングス、かっこいい…と思いました。

サッカーJ3・いわてグルージャ盛岡の応援を思い出しました。
グルージャのホームゲームでの応援は、
ゴール裏に集まったサポーターが中心となって行われています。
太鼓や鐘に合わせて、応援フレーズを叫んだり、選手ごとの歌(チャント)を歌ったりと、一試合中、とても賑やかで、これも楽しいのです。

でも、
たぶん1試合に1回、1分ぐらい、「シーン」となる時間が、突然、訪れるのです。
コールリーダーという応援指揮者の人が合図を出して、静寂が訪れているのだろうと思います。
この時、
私は、私の魂が、音のないゴール裏に持っていかれるような気がするのです。

積極的に作り出された動かない時間帯…積極的静寂…心ひかれます。