がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

缶バッジと琵琶法師

6月28日に、プロ野球セントラルリーグ一軍公式戦・読売ジャイアンツ vs 東京ヤクルトスワローズ の試合が、
岩手県盛岡市の、きたぎんボールパークで行われました。
なんども抽選に外れ、やっと当たった内野席の上段端っこの席からの観戦でした。

■ガチャガチャ当選

試合途中から雨が降ってきて、雨にも弱い私は、早々に撤退。
帰り際に、
同行者が、グッズショップに並んでいる間に
「ガチャガチャコーナー」を冷やかしていると、
なんと
「盛岡限定デザイン」の「さんさ踊り」バージョンの缶バッジの見本があり、
選手がさんさ踊りの太鼓をたたいている絵柄に、当日の日付が入っていいるものが当選するかもしれない…ということです。

これはトライする必要があります。
電子決済でコインをもらい、ガチャガチャと回して出てきたカプセルには、
しかし、
何も入っていません。
よく見ると、紙があります。
係の人に(紙しかないよ…)というと、
いきなり、カランカランと鈴を鳴らし、
「当選です!」

盛岡限定デザイン「#31 赤星優志」バージョンを手渡してくれました。
うれしい!
そして、直径が10cm。大きい!

■サイズも盛岡限定か?

そして、
手に取った瞬間、なじみのあるサイズだと感じたのですが、
果たして、
家に帰って比べると、「南部せんべい」とほぼ同じ大きさ。
おお、サイズも盛岡限定か!
と、勝手に感動しています。

■雨は大丈夫だったろうか

球場の最寄り駅に着くころ、雨が強くなってきました。
思い出して、心配になったのです。

売店や食べ物屋さんのブースは、すべて、テントを張っていたり、ケータリングカーであったりと、雨には濡れないようになっていました。
でも
ガチャガチャコーナーは、何の覆いもない、路地販売でした。

(ああ、あのブースだけ、雨に濡れているんだろうな。
 係の人や、機械は、大丈夫だろうか。
 撤収しただろうか…)

テントが足りなかったのでしょうか、
手配不要の判断だったのでしょうか、
いずれにせよ、
心配になります。

■耳なし芳一

(きっと、テントが足りなかったんだろうな…)

そして、
耳にお経を書き忘れて、耳をもぎ取られたという
「耳なし芳一」の話を思い出したのです。
さらに、
そのお話をちゃんと読んだことがないことも、思い出したのです。

読んでみました。
(青空文庫にあります「耳無芳一の話」→ Link  )
なぜ経文を体中に書いたのか、
なぜ耳に書き忘れたのか、
そもそも作者はだれなのか…
やっとわかりました。
そして、
この文で。ぞわぞわしたのです。

『可哀そうに、可哀そうに芳一!』と住職は叫んだ――
『みな私の手落ちだ!――酷い私の手落ちだ!……
お前の身体中くまなく経文を書いたに――
耳だけが残っていた! 
そこへ経文を書く事は納所に任したのだ。
ところで納所が相違なくそれを書いたか、
それを確かめておかなかったのは、
じゅうじゅう私が悪るかった!……

命じた人は
書き忘れた人を責めてはいない。
自分が確認しなかったことが悪いと考えている。

大切なことです。

テントなしのガチャガチャ係の方たちは、
早めに撤収していればいいな…。
そして、
次の機会にはテントが配布されればいいな…。