がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

大切にされている人/錦秋湖での妄想

今日は、ドライブ。

西和賀町の錦秋湖沿いにある、ネビラキカフェでお昼ごはんを…という計画で、車を走らせます。
湖がよく見えるテラス席でいただくお昼ご飯の、美味しいこと、美味しいこと。

ぼぉっとしながら、湖面を見ていると、
たぶん
西和賀高校のボート部の生徒が、練習しています。
舵手のいない2人乗りの艇、舵手のいる4人乗り(全部で5人乗っています)の艇、そして、指導者が乗った救助艇を兼ねたモーターボートの3艇が、スイスイとすすんでいまました。

(がんばっているな、みんな)

しばらくすると、
なんだか様子の違う船がやってきました。
漕ぐ人が3人と舵をとる人が1人乗っている艇です。
普通は漕ぐ人が3人の艇はありません。

(いったい、なんだろう)

ボート練習風景の2枚の写真の組写真。上:新入生艇、下:すれ違う上級生艇と新入生艇

上:漕ぐ人3人と舵手1人が乗っている艇、下:2艇のすれ違い

注意してみると、3人漕ぎ艇には、帽子も着ているものもすべて同じ人が乗っています。
そして、
急がずゆったりと、大きく正確に漕いでいるように、私には見えましたので、
この4月にボートを始めた、新入生の艇だ…と、勝手に決めたのです。

この艇には、漕ぐ人が4人と舵手が1人乗って競技をします。
湖にでているもう一艇の同じ形の艇は、人数が揃っていて、スピードやリズムの変化をつけ練習していました。
きっと、こちらは上級生艇。6月の大会を目指しての練習でしょう。

部員も少ないのだろうと思いました。
だって、
4人漕ぎに3人しか漕ぐ人が乗っていないのですから。
でも、
3人でも、漕がせてもらっているのです。

大切に育ててくれているんだなぁ、
この3人が、
ともだちを連れてきて4人漕ぎになったり、
1人乗りや2人乗りに移ってゆくんだろうな。
そのために、基本的なことを丁寧に教えてもらっているんだろうな…と、勝手に妄想していました。

しばらくすると、
上級生艇が右から、新入生艇が左から進んできて、そのままではぶつかりそうに、私には見えました。

どうなるんだろう…と、見ていると、
上級生艇が、右にコースを変えて、新入生艇にコースを譲ったのです。
きっと、
舵取りの人が(新入生艇が来たから、大きく右によけて進路を譲るよ!)と指示したに違いありません。
ああ、なんと優しい。

初心者、技術の低い者が、指導者から丁寧に教えてもらい、上級生から優しくしてもらっている…素敵なチームだな、と、思ったのです。
こういうチーム活動を経験したら、他の人の力を高めてあげようと考え、でも、できない人も認めてあげるような、素敵なひとに育つんだろうな、羨ましいなあ…と感じたのです。

全部、妄想、誤解かも知れませんが、スポーツにはこういう力があるはずだと思っているから見る妄想。
お許しくださいませ。

※※※

帰りの高速道路で、ボート部員と正反対の走り方をしている自分に気づきました。
修行が足りないのであります。