がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

閉館時刻が「時価」の美術館

閉館時刻が、毎日、変わる美術館があったのです。
それも、県立の美術館。
そして、その理由が素晴らしいのです。
見習わねば、島根県。生かさねば、自然。

この前、島根県に行ってきました。
島根には、シジミで有名な、宍道湖という湖があります。
シジミだけではなく、白魚などの魚種も有名なのですが、
夕景も素晴らしいと聞いていたのです。

松江市の駅前に泊まりましたので、
歩いて行ける夕日の観賞場所を調べると、
その一つに
島根県立美術館がありました。
こうあります。

「夕日の見える美術館」としても有名。ロビーの西側をすべてガラス張りにて夕日の観賞のために開放。美術館の湖畔側にはたくさんのオブジェが展示され、写真撮影には絶好のロケーション。縁結びスポッとしても人気の「宍道湖うさぎ」もお出迎え。すぐ隣には、駐車場もある「岸公園」もあり。
(山陰の旅・観光情報→松江城・宍道湖エリア→宍道湖▶︎ Link  )

その日の日没は、19時20分ごろでしたので(美術館は閉まっているだろうな…)と、前庭で観賞する気持ちで、出かけたのです。

ところが、
19時を回っているのに、まだ、開館しているではありませんか

見れば、
3月から9月までの閉館時刻は、
なんと 日没30分後 です。

宍道湖の日の入りを、ロビーのソファーに座って見てもらうための、時刻設定でしょう。
こんな公営施設は、私は、見たことがありません。
(指定管理者が決めているんだろうな、きっと)と条例を見ると、
なんと、
県条例で「日没30分後」と決められています。
腰を抜かすほど驚きました。
快適に観光を楽しんでもらおうという、県を上げての方針が見えるのです。

***

もちろん、
岩手県にだって利用者を考えて、普通ではない利用時間を設定している施設があります。
盛岡市の屋内スケート場「みちのくコカ・コーラボトリングリンク(盛岡市アイスリンク)」は、午前0時から午後12時までの貸し切り料金が設定されています。つまり、24時間営業。

また、県営のホール「トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)」も、条例上は、9時から21時30分が利用時間ですが「深夜・早朝も対応」する旨の記載が、パンフレットにあります。

岩手だって、しっかりやっているのです。
でも、
岩手は、貸し切り使用で事前の予約が必須です。
観光客が個人でふらりと入ることはできません。

観光で来られる人などを想定すれば、島根のように準備しておかなければいけないなと感じたのです。
と同時に、
スポーツだって、
チームには、ある程度、対応できているけれど、
個人には冷たい対応をしてるのではないかと考えるのです。

施設サービスだけではなく、クラブサービスやプログラムサービスでも、
「団体申込」がすべてではいけないな…と考えています。

個人を大切にしている島根県を見習って、
がんばりますよ、がんばりましょうね!