第3クォーター、残り3分少し。
どうも様子のおかしい物販ブースがありました。
3月12日のバスケットボールB3・岩手ビッグブルズ vs 湘南ユナイテッドBC、岩手県盛岡市の盛岡タカヤアリーナでの風景です。
この試合には、
岩泉ヨーグルトPresents 東日本大震災復興祈念試合 という冠がついていました。
その関係でしょう、
通常の飲食ブース「Bulls marché(ブルズマルシェ)」に加え
ゲームスポンサーである岩泉ホールディングス株式会社のブースも出ていて、ヨーグルト、パン、化粧水、オリジナルTシャツなどの自社製品を販売していました[ Linlk ]。
第3クォーター後半にもなると、多くのブースは売るものも少なくなり、お金を計算したり、片づけを始めたりと、撤収の準備に入るのが普通です。
でも、
岩泉ホールディングスのブースは、オリジナルTシャツを着たたくさんの人たちが、たぶん全員残っていて、コートを向いて、
ほら、
ゴー!ビッグブルズ、ゴー!ビッグブルズ
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岩泉ホールディングス株式会社は
岩手ビッグブルズのパートナー企業として金銭的な支援をしているほか、
社会貢献「サプライヤー活動」として、
岩手ビッグブルズ、サッカーJ3いわてグルージャ盛岡、女子サッカーWEリーグの日テレ・東京ヴェルディベレーザのプロチームや、個人プレーヤーに、ヨーグルトを提供しています[ 社会貢献-岩泉ホールディングス ]。
さらに、
社会貢献「岩泉ホールディングススポーツ選手支援事業」も行っており、
岩手県内あるいは岩手県出身の30名ものアスリートに、岩泉ヨーグルト4㎏を毎月、つまり年間48㎏を、送り届けてくださっています。
これらの活動の趣旨は
この事業は、
アスリートの活躍を通して岩手県民の皆様が希望を持ち、
元気に生活を送って貰うことを目的としております。
岩手ゆかりのアスリートや次世代を担うアスリートの健康と身体作りをサポートするため、1年間毎月定期的な支援実施させていただきます。
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気がついたのです。
ブースは出しているものの、
岩泉ホールディングスの皆さんは、支援しているチームを応援しに来ているんだ、
2,022人と発表された入場者の皆さんと、一緒に喜びあいたいんだ、
そういう気持ちを持った社員でできている会社なんだ…と。
社会貢献のページには、こういう文が載っています。
2011年東日本大震災、2016年台風10号。
かつて、立ち上がれないほどの打撃を受けた私たちに、
手を差し伸べ、勇気を与えてくれた多くの人びと。
みなさんへの感謝の気持ちが私たちの原動力です。
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この前、こんな文に巡り合いました。
新型コロナウイルスが我々に教えてくれているのは、そうした現実なのではないでしょうか。
ウイルスを撲滅して「なかったことにする」のではなく、むしろそのウイルスが教えてくれていることに目を向け、考えていく。
それも人文学の重要な役割だとおもいます。
(君たちのための自由論 ゲリラ的な学びのすすめ、内田樹、ウスビ・サコ、2023年2月、中公新書ラクレ)
岩泉ホールディングスは、
感謝の気持ちを忘れない、
そして、
災害を、また、災害からの立ち直りの経過を「なかったことにしていない」会社なんだなと、しみじみと感じたのです。
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会社もすごいけど、こんな機会に出合わせてくれる、バスケットボールリーグもすごいなあ。
やっぱり、スポーツの力って、あるんだよね…でした。
がんばりますよ!がんばりましょうね。
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■追1
関連記事が、
過去の私のブログ記事「岩泉ホールディングススポーツ選手支援事業 - がんばろう!岩手のスポーツ」にあります。
■追2
オリジナルTシャツ、前と後ろのプリントが違っているのですが、全部、前は前の模様、後ろは後ろの模様が印刷されています(あたり前ですね)。
でも、写真を見ると、せっかくの前の模様、ドアを開いたパイオニア龍、が写りませんでしたね。
前が後ろのプリントで後ろが前のプリントという種類も、あっていいのかな…と。