がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

岩泉ホールディングススポーツ選手支援事業

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岩手県岩泉町で、牛乳、ヨーグルト、スキンケア化粧品の製造を中心としていいる、岩泉ホールディングス株式会社の
「令和3年度岩泉ホールディングススポーツ選手支援事業」の認定賞授与式が、
昨日・12月23日、岩手県盛岡市岩手県体育協会会館で行われました。

岩手めんこいテレビのニュース。画像タップで動画に行けます。
二番目に背が高いのが、私です。

スポーツ選手支援事業について

事業の目的は、岩泉ホールディングスのサイトにこうあります。
(令和2年度のもの。 サイトはこの下線部を タップ)

岩泉ホールディングス株式会社は、
令和2年11月1日より、
岩手県体育協会所属競技団体及び岩泉町体育協会より推薦を得た30名(岩手県体育協会25名 岩泉町体育協会5名)に対し、表記の事業を開始させていただきました。
この事業は、
アスリートの活躍を通して岩手県民の皆様が希望を持ち、
元気に生活を送って貰うことを目的としております。
岩手ゆかりのアスリートや次世代を担うアスリートの健康と身体作りをサポートするため、1年間毎月定期的な支援実施させていただきます。

https://iwaizumilk.co.jp/sports_r2/

具体的には、岩泉ヨーグルト4㎏、つまり年間48㎏を、毎月、アスリートへ送り届けるものです。
そして、その目的は
岩手県民の皆様が希望を持ち、元気に生活を送って貰う」こと。
しびれます。

豪雨災害からの復活

ところで、岩泉ホールディングスの前身・岩泉乳業株式会社の工場被災を覚えていっしゃいましたか。
2016年の8月の台風10号豪雨災害により、本社工場・第2工場・第3工場が被災し、翌2017年9月に新工場ができるまで乳製品製造を休止せざるを得なかったのです。

(略)岩泉町は、広大な面積に対して人口は 1 万人を割っている過疎の町である。その町で 50 人もの若い社員が乳製品を造って給料を得、生活している。ここで会社の復活を諦めると、この社員の多くは職を求め町外へ転出してしまうだろう。その結果、ますます過疎の町になってしまう。
(略)
このような事から、社長の山下は思い切った決断をする。「なんとしても復活して、ヨーグルトを待っているお客様に1日でも早くお届けしよう。ヨーグルトは造れなくても給料は払い続ける。今のメンバーで再開を迎えよう。」と社員に呼び掛けた。(略)

洪水被害からの復活までの道のり~平成28年台風第10号による小本川の氾濫と対応、ご支援について~●岩泉乳業株式会社 取締役副社長 下道勉、国土技術研究センターJICEレポート第33号、2018、
http://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/tech/reports/33/jice_rpt33_10.pdf

そういうことを経験された企業であるからこそ、県民の皆様が希望を持ち、元気に生活を送って貰うためにアスリートを支援してくださるのです。アスリートが強ければよい…のではありません。
その活躍が、町民や県民に希望と元気をもたらす必要があるのです。

見習わなければいけないこと

とても大切なことを思いださせてくださいました。
だれのため、なんのために、アスリート養成をしているのか…
強ければいいのか、総合得点を伸ばせばいいのか…
それは、最終的にだれを幸せにしているのか…

じっくり確認しないといけないのです。

がんばりますよ、がんばりましょうね!

令和3年度の認定選手

陸上競技
◇米沢茂友樹(オリエントコーポレーション)◇田川友貴(松山大学)◇小野寺萌恵(盛岡となん支援学校)◇佐藤鮎世(前沢明峰支援学校)▼板根脩雅(岩泉高校)
■スキー
◇高橋佳祐(東海大学)◇谷地宙(早稲田大学)◇小林陵侑(土屋ホーム)◇小林龍尚(土屋ホーム)◇小林諭果(CHINTAI)◇村上優空(明治大学)◇柴田真聖(土屋ホーム)
■ボート
◇若林はる帆(成立学園高校)
■ホッケー
◇田中海渡(表示灯フラーテル)◇田村陸(東海学院大学)◇田村圭梧(山梨学院大学)◇中花惇(福井工業大学)◇及川栞(東京ヴェルディ)◇岩﨑紗弥(東海学院大学)
■ボクシング
◇藤田大夢(江南義塾盛岡高校)
■スケート
◇松井大和(シリウス)◇曽我こなみ(日本ハウス・ホテルアンドリゾート)◇松澤優花里(サンエスコンサルタント)◇熊谷萌(山梨学院大学)◇吉田雪乃(寿広)
■相撲
◇五十嵐敦(盛岡市役所)
■カヌー
◇近村健太(盛岡市役所)◇山田茉未(岩手中央農協)▼内村千恵(不来方高校)
■ボウリング
◇菅原奏(盛岡市立高校)
■バドミントン
◇澤田詩歩(釜石高校)
■卓球
◇佐々木美織(岩手県職員)
ウエイトリフティング
▼佐藤新乃介(法政大学)
■野球
▼立花七星(小川中学校)
■水泳
▼岩波奏人(花巻東高校)

注)氏名前の◇印は県体育協会加盟競技団体推薦、▼印は岩泉町体育協会推薦

おまけ

認定証授与式での私のご挨拶。こう言ったつもりです。

令和3年度岩泉ホールディングス スポーツ選手支援事業 認定証授与式 にあたり、ご挨拶を申し上げます。

まずもって、認定競技者として選ばれた30名のアスリートの皆さん、
また、本日ご出席の競技団体の皆さまに、お祝い申し上げます。

現在、
岩手県体育協会の選手強化事業は、技能を高めるための強化練習や、経験を積む目的の県外交流などに要する経費の補助が中心であり、
食品による身体づくりやコンディション調整、
さらに、美味しいものを食べて生活を豊かにするなどの、根本となる分野を支援することはできていません。
昨年に引き続き行われる岩泉ホールディングスさまの支援事業は、この分野を補っていただけるものであり、
アスリートが、ますます、競技力を高める原動力となるに違いないと確信し、感謝と期待でいっぱいです。

今年を振り返りますと、令和2年の認定競技者が、東京オリンピックやワールドカップアジアユースパラ競技大会などで大活躍しております。
岩手のアスリートが、全国レベル・世界レベルで活躍することは、
アスリート本人にとって誇りや自信となることはもちろんですが、
岩手県に住む、また、岩手県を「ふるさと」とする多くの方々も、
その活躍に触れ、感動や喜びを得て、いきいきとした生活を送ることができます。
その意味でも、
この支援事業は、多くの方々に好影響を及ぼすものと、大きく期待しております。

結びに、今回認定されたアスリートの皆さまの一層のご活躍と
岩泉ホールディングス株式会社さまの益々のご隆盛をお祈りして、ご挨拶といたします。
本日は、おめでとうございました。

おまけのおまけ

山下社長からお聞きしましたが、
岩泉ホールディングスの乳業事業部の工場は、年末年始も止まらないのだそうです。

「牛も生産者も、休まないから…製品にしてあげないと…」
とおっしゃっていました。
従業員は人数は減るものの、交代で勤務するそうです。
「申し訳ない。みんなが休みの時には、休ませたいのだが…」

今年の冬は、感染症の関係で例年よりも多くの乳製品がだぶつく見込みだそうです。
年末年始には、
牛が休まず出し、農家の人が休まず搾り、工場の人が休まず加工した牛乳を飲みましょう!