がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

いわてグルージャ盛岡シンポジウム

6月3日に岩手県盛岡市の「きたぎんボールパーク」で
サッカーJ3・いわてグルージャ盛岡が
「スポーツが地方の未来を明るくする!」シンポジウムが開催されました。

内容は
第1部 川淵三郎氏講演会「夢があるから強くなる!」
第2部 パネルディスカッション「スポーツのチカラを信じて~スポーツには地方経済や市民の健康増進を活性化できる~」
パネラー:川淵三郎 、小松豊(小松製菓)、
     水野哲志(岩手ビッグブルズ)、
     秋田豊 (いわてグルージャ盛岡)
司  会:福永一茂(めんこいテレビ)
(詳細は、いわてグルージャ盛岡のサイト→ここをタップ )

行かないわけにはいきませんよね。

(シンポジウムは撮影禁止でしたので、開会前の様子です。会場は、屋内練習場。)

■シンポジウムの趣旨は

Jリーグ規格のスタジアム整備が起点にあるシンポジウムでした。
背景は、
岩手めんこいテレビに詳しいので引用します。

***引用、始め***

岩手県内唯一のプロサッカーチーム・いわてグルージャ盛岡は、今季J3リーグに所属している。
再びJ2に昇格して所属し続けるには、Jリーグの基準を満たしたスタジアムが必要となる。
スタジアムの整備計画を2024年6月までにJリーグに提出しなければならないが、まだ方針が定まっていない状況だ。
盛岡市や県との連携が必要不可欠なこの“スタジアム問題”について解説する…以下、略

***引用、終わり(元の記事は、この下線部をタップ)***

シンポジウムでは
地域にプロスポーツチームがあることの意義、
高規格のスポーツ施設が地域にあることのメリット…などが熱く語られ、
そのお話を聞きながら、
やっぱり、人の集まるスポーツ施設はあった方がいいよな…と、再確認してきました。

■川淵さんのお話

川淵三郎さんは、サッカープロリーグ・Jリーグの初代チェアマンで、いわば、Jリーグをつくった人。
そして、バスケットボールのプロリーグ・Bリーグの、これまた、初代チェアマンであった方です。

プロスポーツが地域に与える力を話したら、これ以上の方はいないだろうと思われる方です。

さまざまなお話をしてくださいましたが、これだな…という言葉は
子供の夢の受け皿

プロ野球選手になりたい、Jリーガーになりたい、プロバスケット選手になりたい、オリンピックに出たい…
あるいは、
大谷翔平選手と菊池雄星選手の対決を、
スキージャンプの小林陵侑さんの140mのジャンプを、
スノーボード岩渕麗楽さんの、フロントサイド・トリプルアンダーフリップ1260を、
この目で見たい…
などという夢、
そして、
そんな大きな夢でなくても
野球を、サッカーを、バスケットボールを、バレーボールを…してみたいという夢の受け皿を、
私たちは、地域の子供に準備してあげているのだろうかと、心配になったのです。

プロスポーツチームやレベルの高いスポーツ施設は、それができる…ということでした。
そういう視点で見ていなかった私は、ゾワゾワとしてしまったのです。

■今、話題の部活動も

そして、今、話題になっている中学校「部活動の地域連携」も同じことだよな…と、思い当たったのです。
原点は
子供の夢の受け皿 を確保する、つくり出すことなはずです。

子供の数、教員の数などの、現在の状況では
部活動が「夢の受け皿」であり続けることは、とうてい無理なので、
学校と地域(国は「学校を含んだ地域」という概念を持っていますが)が連携しなくてはならないという考えで、すすめられなければいけません。

しかし、今、細かい部分に目が行ってしまって、おおもとを見失っているように、私は感じています。

川淵さんの言葉「子供の夢の受け皿」はとても良いスローガン。
経済波及効果がどうのこうの、施設の収容人員がどうのこうの、公認指導者の数がどうのこうの…大切なことですが、
根底にあるのは
それは、子供の夢の受け皿になっているのか…ということであるべきだと、
私は感じました。

さて、このこと、どうやって広めようか…

■会場の窓から

会場は、写真のとおり、屋内練習場。
(ああ、ホールもあればよかったのにな…)と思いながら聞いていましたが、
向こうの窓から、とてもいい風景が見られたのです。

シンポジウム中に、人が通ってゆくのです。
お父さんとお母さんんとサッカー少年、
おじいさんとおばあさんと野球少年、
大人の軟式野球プレーヤーたち、
おじいさんと犬、
ただ歩いてゆく家族連れ…

ああ、いい場所ができたな、と。