がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

祝賀会で/愛好者の変化と収入の変化

昨日は県テニス協会のお祝いごとに出席していました。
その様子のFacebook記事を、まず、転載。

***丸写し、始め***

テニス協会のお祝いごとのステージ花には、テニスボールも飾られていてびっくり!
さらに、
デザートに、テニスボールが出てきて、びっくり仰天!
あ、
デザートはケーキでした。
おめでとうございました。
これからも、岩手のスポーツ振興をよろしくお願いします!

***丸写し、終わり、元の記事は→ ここ ***

大会に出ないテニス愛好者

その会合で、協会関係者の方からこんなお話を聞きました。

■協会財政が厳しい
■大会参加料の減が大きいことが原因

■楽しくテニスをしたい愛好者はたくさんいるのだが
■あの人とゲームをして自分の力を試してみたい…などという気持ちをもって大会に出る人が減ってきている
■また、大会で中学生に負けたり、これまで勝っていた人に負けたりすることを客観的に捉えることができずに、大会から離れる人も多く目につく

■大会に出ないテニス愛好者の存在が悪いと言っているのではなく、協会の財政確保システムを見直さないと、もはやダメな時期に来ていると思う

現場にいらっしゃる方は、気がつているのでしょうが、私は驚いてしまいました。
たしかに、
協会に登録もせず、大会にもイベントにも出ず、自分たちでスポーツを楽しんでいらっしゃる方々はたくさんいて、喜ばしいことですが、
普及活動や指導者養成や選手強化をしている競技団体にとっては、事業運営という観点から見れば、ちょっと具合が悪いわけです。

大げさかもしれませんが、収益構造をどうすべきかを考えるべき時のようです。

スポーツ実施率の観点では

岩手県は「いわて県民計画(2019~2028)」の第2期アクションプラン(2023~2026)を策定中です。
その中に「いわて幸福関連指標」というものがあって、
「Ⅰ 健康・余暇 健康寿命が長く、いきいきと暮らすことができ、 また、自分らしく自由な時間を楽しむことができる岩手」という項の指標は、最終案では次のとおりでした。

スポーツ実施率も載っていますね。
この4年間で、スポーツ実施率(成人の週1日以上スポーツをする人の率)を70%まで伸ばそうというものです。

協会とは関係しない、つまり、協会やチームに登録・所属せず、協会主催大会に出場せず…というスポーツ愛好者が増えてゆくことで、スポーツ実施率は向上します。
逆に、
これまでスポーツをしてこなかった人たちは、気の合った仲間たちと、のんびりと汗をかくことからスポーツに親しむことが大切だと思いますし、その人たちへの働きかけが実施率向上のカギを握るでしょう。

でも、それでは、競技団体は、財政の面からみると、成り立たなくなる可能性があるのです。
第2期アクションプランにはこうあります。

…身近な地域でスポーツ活動ができる総合型地域スポーツクラブの活性化、障がいの有無や年齢、身体能力に関わらずスポーツに取り組むことができる環境の整備に取り組みます…

スポーツ実施率の向上には、総合型地域スポーツクラブの活性化が必要で、テニス協会や陸上競技協会、スキー連盟などの競技団体の変容はあまり期待されていないように読めるのです。

競技団体の支援も必要

国の肝いりで20年以上も前から進められてきた「総合型地域スポーツクラブ」の設立や運営には、国や県から、様々な支援がありました。
でも、
競技団体には、事業費の補助が中心です。
人を雇ったり、事務所を持ったりすること、協会を運営する経費には、ほとんど補助はありません。

私の肌感覚では、県内競技団体の収入は、登録料や検定料、大会の参加料が主なものだと捉えています。
スポーツをする人の構造が変わってきた、あるいは、変えようとしている今、そして、国民体育大会の岩手開催から6年も過ぎ、事業費の補助が大幅に下がりつつある今、競技団体の運営と事業展開のバージョンアップが必要だろうと、気がついたのです。

そのためには、どんなお手伝いができるのか、新しいスタートのためにはどんな支援が必要なのか、考えなければいけません。

がんばりましょうね、がんばりますよ!

***

昨日のデザートの、テニスボールケーキを目にして
(テニスボールは中が空気だから、中にはなにも入っていないのかなぁ…)と心配したのですが、
はい、中味はちゃんとしたケーキでした。
めでたし、めでたし。

味も美味しく「舌でめでたし(したでめでたし)!」