千葉ロッテマリーンズ・佐々木朗希投手のオールスターゲームに関する記事が、
Number Web に掲載されています。
10年前のオールスターゲーム第3戦(2012年7月22日、岩手県盛岡市・岩手県営野球場)を
佐々木投手が見たという記事が冒頭にあります。その部分をかいつまむと
■第3戦は、東日本大震災復興支援の目的で岩手県営野球場で行われた
■津波の被害を大きく受けた岩手県沿岸部の少年野球チームが招待を受けた
■当時小学校5年生の佐々木投手は、仲間たちと小学校に集合し岩手県大船渡市からバスで2時間半かけて見に行った
■「遠い存在だったプロ野球選手が目の前で練習をしている姿が印象に残っている」
■帰りもバスに揺られ2時間半。夜更けに仮設住宅に戻ったが目は冴えわたったままだった
おお、そんな話があったのね!と、多くの方々がこの記事をシェアしています。
佐々木投手には、がんばってほしいな…と、心から応援します。
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さて、
いったい、だれが少年野球チームを招待してくださったのか…と思いませんか?
思わない人は、思うべきです。
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実は、私は、
10年前のオールスターゲームを運営した
「博報堂DYグループ マツダオールスターゲーム2012製作チーム」からの事業終了のお手紙を、持っています。
この機会に…と、もう一度、読み返しました。
内容をつまみます。
■日本野球機構は、2011年の東日本大震災津波被災地にながく心を寄せ、被災者の方々とともに歩む、一体となった野球界の象徴として、被災地・岩手県を含む3か所でオールスターゲームを開催することにした
■岩手の試合では、NPBパートナーズシートという、岩手県沿岸部の高校野球部員、中学野球部員、スポーツ少年団の選手たち約2,400名を招待する取り組みが、楽天野球団を中心に、岩手県内の旅行代理店、バス会社、専門学校のボランティアの皆様のご尽力により実現した
■第2戦の松山市では、野球王国であり俳句のまちであることから、第3戦に招待された岩手の球児たちに野球俳句を書き入れた公式球をプレゼントする取り組みが、松山市行政と市民の協力で実現した
■岩手の球児たちには、松山市からの野球俳句ボールのほかにも、選手と同じモデルのプラクティスキャップ(帽子)、オールスター特製メニューの特製弁当箱入りお弁当、オールスター特製エナメルバッグなどがプレゼントされた
■「座席のある外野芝生席は、プレゼントのボールを嬉しそうに取り出したり、目の前に広がるグラウンドを、目をキラキラと輝かせて友だちと眺めたりと、幾重にも笑顔が溢れる客席となりました。」
いかがでしょう。
ずいぶん多くの方々のお力で実現した「NPBパートナーズシート」でした。
日本中の皆さまに、今一度、感謝申し上げます。
明日、佐々木投手は登板のようです。
岩手県営野球場の外野席で、エナメルバッグを開けて、ボールとお弁当と帽子を取り出してニコニコしていた、
小学5年生の佐々木少年が、
皆さまのご支援のおかげで、10年後のオールスターのマウンドに立ちます。
ご恩は一生忘れません。
■野球俳句ボールの関連記事→この下線部をタップ
■エナメルバッグの関連記事→この下線部をタップ
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お礼しなくちゃ…と思うのですが、どうしたらいいだろうと考えこんでしまいます。
マツダだろうか、楽天野球団だろうか、それとも、博報堂だろうか…
思い出したのです。
岩手県一関市の、世嬉の一酒造株式会社の「恩送りプロジェクト」
プロジェクトの説明には
今朝も快晴の世嬉の一。梅の花はまだ咲かないですが、春らしくなってきました。
さて、最近暗いニュースが流れています。ウクライナがロシアに攻められているというニュースです。当社はウクライナには直接的な関係がなく、ただ心配ということだけで終わらせてもいいのです。が・・・ 当社は11年前震災の際、多くの方々からの支援で今を生きることができます。 また、当社で以前から教わっている「恩送り」という言葉があります。この言葉を考えると・・・なにかやらずにはいられません。今回、ウクライナの方々に寄り添うプロジェクト「恩送りプロジェクト」行うことにしました
そして「恩送り」については
【恩送りプロジェクトとは・・・】 恩送りとは、当社が大変お世話になった井上ひさし先生に教わった言葉です。 『「恩送り」とは、誰かから受けた恩を、別の人に送る。そしてその送られた人がさらに別の人に渡す。』 という意味です。
とあります。(詳しくは→世嬉の一酒造 )
なるほど、
受けた恩を、与えてくださった方に、直接お返しする「恩返し」ではなく
誰かから受けた恩を、別の人に送る…という無限の「恩送り」、
私にも、できそうな気がしますし、
世の中がどんどん楽しくなってゆくような気もします。
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そんなこと言ってもなあ…恩を送る方法が見当たらないなからなぁ
という人にご提案。
今、
日本スポーツ協会(JSPO)、日本オリンピック委員会(JOC)、日本パラリンピック委員会(JPC)の、日本国内のスポーツ統括3団体が「ウクライナにスポーツと共にある平和な日常を!」をテーマとして、ウクライナ支援の義援金を募集しています。
スポーツを直接支援するのではなく「子供の無邪気な笑顔と微笑ましく見守る家族、和気あいあいに勝負を楽しむ若者、健康づくりの散歩や旅に興じるシニア、そんなスポーツと共にある平和な日常」が、一日でも早く戻ってくることを後押しすることを目的として、特定非営利活動法人国連UNHCR協会(日本における国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の公式支援窓口)にお金を託す支援です。
29日の金曜日まで受け付けています。
どうぞご検討を↓
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これから私は
■ああ、10年前に見たのね…でとどめずに、他の背景を調べてみる
■感謝する
■感謝すべきことがあったことを、Web上で皆さんにお伝えする
■恩返しにこだわらず、恩送りも考えてみる