がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

5つのことばの国歌/ラグビーテストマッチにて

昨日は、ラグビーの試合『「太陽生命JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022|女子日本代表 vs 女子南アフリカ代表』を見に行ってきました。国代表どうしの公式な試合で「テストマッチ」と呼ばれるレベルの高いゲームです。
会場は、2019年のラグビーワールドカップも行われた、釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県釜石市)です。2011年の東日本大震災津波で流された小学校・中学校の跡地に作られた物語のあるスタジアム。

試合開始前には、黙とうがささげられ、ハーフタイムには釜石市の小中学生で組織されている、かまいし絆会議の皆さんが歌った「ありがとうの手紙」が流れました。

…僕たちがまだ小さかった頃 この町に悲しみがやってきました
灯りも笑顔も失ったとき トラックに乗って 世界中の想いが届いたんだ

顔も名前もわからないけど みんなが応援してくれました
あたたかい気持ちは絆となって 釜石の町に たくさんの希望が生まれたよ

ありがとう ありがとう ありがとう 何度言っても足りないよ
ありがとう ありがとう ありがとう ずっとずっと忘れないよ…

敷地内にある「あなたも逃げて」の石碑の前には、釜石高校の制服を着た生徒が二人、たぶん、碑の説明をしています。(リンク追加:2022/07/29↓)

rugby-rp.com

 やっぱり、特別なスタジアムなのだなあ…と再確認した次第です。

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さて、
国代表戦ですから、当然、両国の国歌が試合前に流れます。
南アフリカ共和国の国歌は、初めて耳にするものでした。

おやっ!? っと思ったのです。

私は、国歌が流れる時は「気をつけ」をするものだと教えられました。
でも、ご覧ください。
南アフリカの皆さんは、選手もスタッフも腕を組んで、まるでスクラムを組んでいるかのようにして、大声で国歌を歌います。

そして、
国歌が、とても長いのです。
日本国歌の四倍ぐらいあるんじゃないか…と思ったのです。

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帰ってきて、調べてみて驚きました。

南アフリカ共和国の国歌は
■1997年に制定されたもの
■一曲の歌詞が、コサ語・ズールー語・ソト語・アフリカーンス語・英語の五の言葉でできている
■二つの歌(Nkosi Sikelel' iAfrikaという歌と Die Stem/The Call of South Africaという歌)を合わせたものを国歌とした
■国歌制定の大統領令は、ネルソン・マンデラ大統領によって出された

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そうか、
アパルトヘイト、民族のこと…いろいろなことを統合した国歌なんだな、
それで、
みんなが一つにつながって歌ったんだな…

と、勝手に解釈しています。

会場に行くと、その場で目にしたり耳に入ってきたりする「ラグビー以外の情報」がたくさんあります。
ライブで見ると、
もう一度、ラグビー以外のことを考えることができます。

時々、ライブでスポーツを見るべきだなあ…と考えたのです。
これからも、機会を見てライブに出かけることにします。

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■ラグビーワールドカップ2019で活躍した「スクラム・ユニゾン」のサイトで国歌が聞けます↓

www.scrumunison.com

■南アフリカ政府のサイトの国歌の記述↓

www.gov.za

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■備忘
・ラグビーテストマッチ「日本 vs 南アフリカ」
  入場者 846人  (7/24、岩手県釜石市)
・サッカーJ2「いわてグルージャ盛岡 vs 町田ゼルビア」
  入場者 988人 (7/23、岩手県盛岡市)