ああ、
私たちのレガシーづくりが不十分だった証拠だなぁ…と反省しています。
岩手県は、
2019年のラグビーワールドカップの開催地。
そのローカル放送局が、「テストマッチ」を「練習試合」とニュースで説明していました。
ニュースのなかみは
女子ラグビー平野恵里子選手(大槌町出身)
2度目のW杯目指し合宿<岩手・釜石市>
2022年10月のワールドカップで女子ラグビー日本代表を目指す選手たちの強化合宿が、7月10日から岩手県釜石市で行われています。(略)
その中にはウイングのポジションを務める大槌町出身・平野恵里子選手の姿もありました。(略)
選手たちは7月24日に南アフリカ代表と練習試合を行い、7月27日まで釜石で合宿を続ける予定です。
( https://www.fnn.jp/articles/-/391251 )
よくある間違いですが…
テストマッチとは
テストマッチ(Test Match)については、こういう説明がされています
■ラグビーにおけるナショナルチーム(国代表)同士の、国と国の誇りをかけた国際試合
■「Test」には「試す」という意味があるため、「練習試合」や「親善試合」と思われがちだけど、ラグビーではプライドをかけたガチンコ勝負
■テストマッチと呼べるのはフル代表同士の国際試合のみで、例えば「U23日本代表」や「高校日本代表」の国際試合はテストマッチとはいわない
(「教えて!ラガマルくん」サイトから→[ Link ])
7月24日の、テストマッチは、決して、練習試合と報じてはいけない試合です。
ラグビー県いわて
岩手県は、ラグビーワールドカップ2019の岩手県釜石市開催を契機に「ラグビー県いわて」という概念をつくり出し、
『岩手県の魅力である
「伝統工芸品」= 高貴な黒
「観光資源」= 煌びやかな黄金
「ラグビー」= 情熱の赤
「復興」= 希望を感じられる純白&銀
をそれぞれ表現して』いるロゴマークを象徴として、ブランディングというかシティープロモーションというか、活動を行っています。
ご存じのない方は。この下線部をタップして、岩手県のサイトを一度お読みくださいませ。
いずれにせよ、
ラグビーワールドカップを開催し、ラグビー県いわてを標榜する岩手県の報道機関が、テストマッチの説明間違いをしたということは、
私たち、岩手のスポーツ関係者の仕事がなってない、もっとしっかりしなければいけない…ということなのでしょう。
自分たち、岩手のスポーツ関係者が知っていること、あたりまえだと思っていることが、他の方々にも当てはまると考えたら大間違い なのです。
丁寧に、何度もお知らせしなくてはいけません ね。
報道機関のニュース
SNSなどの記述ではなく、報道機関のニュースでこういう間違いがおきることは、私には信じがたいことなのです。
2006・2007年度の、毎週金曜日に、私は、ラジオの番組に生出演していました。
その時の私がつくった「個人としての」原稿だって、事前に、ディレクターが目を通しています。
そして(これ,、まずいです…)と言われたことが、何度かあります。
アナウンサーがいる部屋で打ち合わせをしたこともあるのですが、アナウンサーの皆さんは、これから読むニュースの原稿を、大きな声で「音読」しています。
ほかの方も、無意識のうちに耳で原稿をチェックしている様子で(おいおい、ヤツハシは京都のお菓子、秋田の「八橋」競技場はヤバセだよ!)という声が飛んだのを聞いたことがあります。
ニュースとして読まれるまでには、原稿は、何人かの目をとおっているはずです。
今回の「練習試合」は、誰も気づかなかったか、だれも目を通していないか…
あるいは、
だれか一人の間違い・勘違いが、そのまま、報道機関発として世の中に出てしまったのか…
いずれにせよ、
報道機関のニュースでも信頼できるとは限らなくなった のだということを、感じました。
これから私は
報道機関であれSNSであれ、流れてくる情報には「校閲」を加えることにします。
といっても、大げさなことではなく、
ちょっと引っかかることを(え、それなに? あ、本当にそうなの?)というスタンスで、聞き返したり、調べたりすることにします。でも、深入りせずに。
校閲の目をもって、ものごとを見るのです。ただし「軽」校閲者ですが。
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■校正■原稿や原資料などとつき合わせて、文字や図版の誤りを正すこと(原稿と印刷物との相違)
■校閲■書類や原稿などの誤りや不備な点を調べて、加筆訂正すること(原稿と事実との相違)