土曜日・5月13日に
岩手県ラグビーフットボール協会90周年記念祝賀会に出席する機会に恵まれました。
式典、記念講演、祝賀会、という流れでしたが
大友信彦さんの記念講演を第一の目的として出かけてゆきました。
楽しかったです。
演題は
「釜石のワールドカップを東北復興の力に」
というものです。
ご存じのことと思いますが、
2019年に日本で開催される
「ラグビーワールドカップ2019」の
12の競技会場の一つに
2011年3月の東日本大震災で
大きな被害をうけた
「釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム(仮称)」が選ばれています。
【釜石鵜住居復興スタジアムのイメージ図と、
右上は大友さんの著書「釜石の夢」。サインしてもらいました!】
でも、演題は、
釜石復興ではなく、岩手復興でもなく、
東北復興の力に…なのです。
***
大友さんは、
早稲田大学を卒業されています。
てっきりラグビー部だと思っていましたが、
山岳部のご出身だそうです。
その大友さんは
日本選手権V7の偉業を成し遂げている
クラブ化して
釜石シーウェイブスになり
そして
東日本大震災被害にからの復興を目指す
チームの足取りを継続して取材し
本を出版なさっています。
なぜ、新日鐵釜石…と思って聞いていると
こういうお話がありました。
「新日鐵釜石は
地元の方々だけではなく、
地方から東京に出ていった田舎の人たちの代表として
多くの人に共感されるチームであった」
なるほど、と思いました。
私たちは
わが岩手県のチームとして見ていましたが
全国的には
東京でも大阪でも神戸でも福岡でもない
すべての田舎町を代表するチーム
として捉えられていたようです。
その見方から
演題が
「東北復興の力」となっているのでしょう。
再び
東京でも大阪でも神戸でも福岡でもない
釜石鵜住居復興スタジアムなのです。
***
大友さんの講演の中で
会場地決定についてのお話がありました。
「釜石の夢 被災地でワールドカップを」という著書から、
お話しなさったことを、引用します。
7月2日(注:2011年)、東京・秩父宮ラグビー場に隣接するTEPIAホールで開催された2019年ワールドカップ日本大会に向けた「自治体連絡会議」の席で、ワールドカップを運営するラグビーワールドカップリミテッドのキット・マコーネル運営部長が、注目すべき発言を行ったのだ。まだ、スタジアムもできていない釜石が「ワールドカップの開催地はすべてが大きな都市の大きなスタジアムである必要はない。
会場の設備やアクセス、ファシリティなどが開催基準を百パーセント満たしていなくても、ワールドカップの試合会場とすることに社会的な意義があれば、選ぶ可能性はある。
たとえば、地震の被災地だ」
会場地に選ばれたことは
世界のラグビーファミリーにとって
大きな大きな
社会的意義があると認められたのです。
岩手県民として、
誇りですし、大きな責任も感じます。
***
ラグビーワールドカップが行われることの意義を
内側からしか見ることができなくなっていることに気がつきます。
軸足を岩手から離し、
世界、日本というャWションから見ると
ラグビーワールドカップの釜石開催には
岩手県人が想像しているよりも
もっともっと大きな意義がある、ということに気がつきました。
今ごろになって。
これ、
絶対に成功させなければならないイベントですよね。
がんばりますよ!
がんばりましょうね!