がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

古くてちっちゃなもの

長いあいだ続いてきたことだから、始まって間もないものだから、元のカタチに戻そう…で、本当に良いのだろうか? ■長沼豊先生のnote記事 "「こころ」のための専門メディア 金子書房"というnoteに 長沼 豊 先生(学習院大学、日本部活動学会初代会長)の 「これからの部活道のあり方について」という記事が載っていました。 こういう章立てです。  ◇休校中の部活動の様子から  ◇勝利至上主義ではなく  ◇小学校のクラブ活動を参考に  ◇少子化に対応した拠点校方式に  ◇地域移行も含めて再編を  ◇令和の時代の倶楽部を目指す とても大切な考え方が示されています。 特に ◇少子化に対応した拠点校方式に に書いている  目的に応じた拠点校方式 や ◇地域移行も含めて再編を に書いている  目的別拠点校・・・方式→目的別拠点・・方式による地域移行までの道筋 などは、ハッとさせられた考え方ですので、 部活動に疑問を感じている方も、このままでよいと思っている方も、 ぜひ、お読みくださいませ。 この下線部をタップすると読めます。 ■佐衷H田県知事のDX 秋田県の新聞・秋田魁新報電子版に、こんな記事がありました。
「DXとICTがごちゃごちゃ」 佐鋳m事、戦略本部で苦言 デジタル技術の活用による社会や産業の変革を目指す「県デジタル・トランスフォーメーション(DX)戦略本部」(本部長・佐柱h久知事)の初会合が26日、秋田県庁で開かれ、DXの推進計画を年度内に策定することを確認した。 <略> 初会合で、佐柱h久知事が「DXとICT(情報通信技術)、AI(人工知能)がごちゃごちゃになっている。本来の意味のDXが中身に入っていない」と苦言を呈する一幕があった。戦略本部の名称や今後の進め方を再検討することがその場で決定。 <略> (強調は平藤、秋田魁新報電子版 2021/04/26 → Link
私も、違いがよくわからなかったので、調べてみると、 経済産業省はデジタル・トランスフォーメーション(DX)について、次のように定義していました。
ガイドラインでは、DX の定義は次のとおりとする。 企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。 (強調は平藤、デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver.1.0→ Link
サービス、ビジネスモデルを変革する、 業務、組織、プロセスを変革する… いわゆる、デジタル化とは次元が違うものだったのです。 ■思い出した一文 こんな文を読んだことを思い出しました。
35年ほど前に心斎橋筋2丁目劇場という新しい劇場を始めて、NSCの1期生、ダウンタウンやハイヒールやトミーズとゼロからスタートして、1年ぐらいした時にやっとお客さんがいっぱいになってきた。 それで、当時のフジテレビの『オレたちひょうきん族』や『THE MANZAI』のスタッフに、「見に来てください」と頼んで来てもらってんけど、 「なぁんか、ちっちゃな古臭いものを見せられた感じというようなことを言われて、ムカーっともしたし、ショックも受けて。 (大崎洋、坪田信貴,吉本興業の約束 エンタメの未来戦略 ,文春新書,2020 → Link
■縮小ではなく再編成を行うべき 昨年は中止になったイベントが、今年は行われるというニュースを、最近、目にします。 でも、 中味を見ると「縮小」や「分散」という方式がほとんどです。 長い間続いてきたものを、ここで…とか せっかく最近始めたものを、もう…などという気持ちが表れているように、私は、感じていますが、 無礼を承知で申し上げれば、 これはまさに 「ちっちゃな古くさいもの」の考え方にほかならないのです。 部活動でいえば、 目的に応じた再編成などを行わずに、 今、学校でやっているシステムを、そのまま、地域に出そうとすることですし、 DXでいえば サービス、ビジネスモデル、組織、プロセスに手を入れずに 単純にIT化だけを行って完成ということでしょう。 スポーツがもとに戻ってゆくことは、大歓迎なのですが、 すべてが 「ちっちゃな古くさいもの」に戻ってしまわないように気をつけ、 一つでも二つでも、 目的に応じて再編したり、新たなシステムを作り出すことが、 私たちの使命です。 がんばりますよ、がんばりましょうね! *** ■今年度の始まりの一か月で何か「新しい」ことをしたのか…と振り返るために。 2020年6月に、私が勤めている公益財団法人岩手県体育協会の定時評議員会で 「団結・結束 スポーツいわて」宣言が採択されました。 キーフレーズは
今、再びスポーツを通して団結・結束する時です。新型コロナウイルス感染 症を克服すべく、社会全体が前進しようとするにあたり、スポーツは人々の心 を癒し、人々に勇気を与える大きな力を持っています。 「新しい生活様式」のもと、新しいスポーツの在り方を新たな発想で創造していきましょう
下の画像をタップすると宣言の全文が読めますのです、どうぞお読み返しください。