「でも、 価値観のふりした先入観にまみれていませんか? それでいて理屈がなくて、なんか偏見をかためたようなかんじ。 学校もこういうひとばっかりで私、いつも気持ち悪くて……」 (最果タヒ、十代に共感する奴はみんな嘘つき、文春文庫、2019→ LINK )価値観のふりした先入観…私の得意技です。 気を付けよう。
中止・廃止/高校野球連盟の決断
5月14日から始まる
春の高校野球岩手県大会(第68回東北地区高等学校野球岩手県大会)の組み合わせが決まりました。
その関係で
岩手県高校野球連盟のサイトを調べていて気が付いたのです。
△http://www.iwate-koyaren.com/R3keiji/2021nittei.pdf
■開会式を「廃止」する
春の県大会(第68回春季東北地区高等学校野球岩手県大会)と
秋の県大会(第74回秋季東北地区高等学校野球岩手県大会)の日程欄に
「開会式 令和3年度より廃止」と記されています。
ただし、夏の甲子園につながる
夏の県大会(第103回全国高等学校野球選手権岩手大会)の開会式は、行われます。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために
最近、
中止、延期という言葉をよく耳にしますが
廃止は、ほとんど出会うことがありません。
私は、この三つの言葉を、次のように使っています。
◆中止 … 今年は、やめる
◆延期 … 時期をずらして、いつかやる
◆廃止 … 今後、行わない
したがって、
春と秋の県高校野球大会の開会式は、
令和3年度以降は行わないという決定がされているということでしょう。
実はこれ、
昨年の11月に決まっていたことだったようです(→ ここ )
■私は大賛成
開会式の廃止に、私は、大賛成です。
春は68回、秋は74回の歴史を誇る大会ですが、
安易に
中止という選択をせずに、
この機会に
大会を構成するものを洗い出して検討を加え
廃止という選択をしました。
廃止は、中止よりも一歩進んだ決断だと考えます。
津波は必ずやって来ると、岩手県の人は信じています。
ですから、
次の津波に備えて計画を立て
防波堤を防潮堤を防潮林を整備したり、高台に移動したり、避難路を作ったりしています。
でも、
疫病は必ず収まるという気持ちを、なぜか、私たちは持っていて、
元の形態を疑うことなく
すべての構成要素は価値のあるものという前提で、
感染症が収まったら元に戻そうとしています。
それが中止の考え方でしょう。
中止よりも一歩進んだ廃止を、私は、支持します。
■価値観のふりした先入観
この前読んだ小説の中で、少女がこう言いました。