がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

776人へのお礼/素晴らしい岩手県高校体育連盟!

21日に、このブログで記事にした[→Link]ように

第71回岩手県高等学校総合体育大会の総合開会式は、

雨天のため中止となりました。

A thanks letter for 776 students.

about Opening Ceremony of high school athletic meets of Iwate prefecture.

この開会式は

岩手日日新聞が、昨年5月に報じているように

総合開会式をめぐっては2017年2月、高体連が生徒の経済的負担や身体的負担の軽減、生徒数減少に伴う分担金などの収入減などを理由に18年度を最後に廃止する案を示した。

存廃に賛否があり慎重な議論を要するとして12月に廃止案を凍結し、今年5月には総合開会式のあり方を検討する会議を設置している。

(岩手日日新聞 2018/05/23、原文はこの下線部をタップ

という経緯を持ち

2月に、実施することが発表された

県高総体、5月21日に開会式 開始時間早めスリム化

高体連(会長・中島新盛岡三校長)は14日、第71回県高校総体総合開会式を5月21日に盛岡市みたけの県営運動公園で実施すると発表した。

開会式の開始を従来の午後0時40分から午前11時10分に早め、気温が上がる時間帯を避ける。入場行進する各校の生徒を最大40人から20人に減らし、式典のスリム化も図る。

外部の有識者らによる在り方検討会の指摘を受け、暑い中での参加生徒の健康面に配慮した。

開会式の存廃を巡っては、生徒や学校の経済的負担などを理由に廃止案が出ていたが、その後の議論は平行線をたどっていた。

高体連の菊池勝彦理事長(盛岡三副校長)は「子どもたちが主役として活動できるよう、多くの意見を総合的に判断し、今回はまず健康面の対策をして実施することにした。課題を修正しながら(いい形に)つくり上げていく」と話した。

岩手日報 2019/02/15、原文はこの下線部をタップ)

特別な総合開会式だったのです。

それが雨で中止となったためでしょうか、

たとえば、

補助員の高校生は、準備やリハーサルなどで、何日ぐらい学校を休まねばならなかったのかとか、

各校の応援バスのキャンセル料はどうなったのかとか、

開始時間を早めたことで、学校まで公共交通機関が使えなくなる人はいなかったのかとか、

存続を希望した方々は、どう考えているのか(感想ではなく、思考ですよ)…

などという本質的な問題が、一切、報道されずに

雨で中止になったことが初であるということと

今年だけ特別に行われる予定だった「旧国立競技場炬火台除幕式・点火式」のために岩手に来た、元バレーボール選手の木村沙織さんが云々というニュースがメインの報道だったように、私には感じられたのです。

まあ、皆さん、そうなんだろうなと思いつつも、

個人的には、残念な気持ちでした。

***

インターハイ(全国高校総合体育大会)の予選を兼ねる

岩手県高等学校総合体育大会の競技には、今日から始まっているものもあります。

組合せが岩手県高等学校体育連盟のサイトに載っているので、ちょっと調べてみようとのぞいてみて、感動しました。

開会式が中止になったことに関する「あいさつ」が載っているのです。

中島新会長のものです。

今年度の総合開会式は、折からの風雨で中止としました。新しい試みを取り入れて準備した今回の開会式、式典本番を迎えられなかったという点では心残りはありますが、高校生らしいはつらつとして言動や演技、演奏等でリハーサルに臨んてくれた生徒の皆さんの姿からは、大きなて応えを感じることができました。

また、天気予報によって誰しも中止の予感はどこかにありましたが、精一杯リハーサルに取り組んだ生徒の皆さんをはじめ、その指導や開催準備に最後まで当たっていただいた先生方、そして、中止決定後の片づけ作業にも黙々と取り組んでくれた高校生補助員の皆さんに、心から感謝を申し上げます。

<以下、略>

そして、

「当日予定されていた選手宣誓文」として

選手宣誓の全文

さらに

「総合開会式を支えていただいた補助員の紹介」として

行進先導者、選手宣誓者、優勝旗返還者、除幕式・点火式の除幕者・点火者が名前入りで10人、

また

総合開会式補助員の766名のみなさんが、係り別に学校名と人数で紹介されています。

岩手県高等学校体育連盟は、

開会式前の準備から、雨の中の片づけまでかかわってくださった

776名の高校生の、晴雨にかかわらない活動に謝意を表しているわけです。

ありがたいことですし、素晴らしいことです。

そういえば、

5月20日の前日リハーサルの時は、

いわて銀河鉄道に高校生がわんさか乗っていたことを思い出しました。

下の写真は、電車で会場に向かう、たぶん、選手団を先導するバトントワラーの生徒です。

でも、

総合開会式のあり方について、検証することをやめてはいけないのです。

岩手県高等学校体育連盟のサイトには

 この下線部をタップすると行くことができます。