次の記述にしびれ、何度も読み返している
三島邦弘さんの本・『計画と無計画のあいだ---「自由が丘のほがらかな出版社」の話』(
河出書房新社)
つまり、ぼくにとって「出版社をつくる」ことは、「未来の出版を築く」ものでなければならなかった。でなければ、どこかの出版社で、これまでどおりの活動をしていればいいだけだ。
もちろん、それを否定しているわけではない。ただし、自覚的であるべきだとは思っている。何に対して自覚的であるべきかといえば、いま自分たちが精を出してやっている活動は、「かつて」よくできていたシステムに乗っかってのものであるいうことに対して、である。あくまでも、現在乗っかっているシステムは、延命措置でしかない。そして、おそろしいことに、ぼくたちはそのシステムの上で、がんばればがんばるほど、「延命」に加担している。望むと望まざるとにかかわらず。
(関連する私のブログ記事が、
この下線部をタップしたところにあります)
この本が文庫になっていることは知っていましたが
(最初のものを持っているからな…)と気にしていませでした。
この前、本屋さんで文庫版に出会ったので、立ち読みしてみると、
「番外編」が最後に追記されているうえ、
単行本には無かった、しかも、
内田樹さんがお書きになった「解説」まで追加されていました。
(なるほど、きちんと「その後」が見直されているんだな…
一度書いたらもうおしまいではないんだ)
迷わず、買いました。
***
昨日・5月21日は、第71回
岩手県高等学校総合体育大会総合開会式の日でしたが、
雨のため中止になっています。
岩手県のテレビ局・
IBC岩手放送は、こう報じています。
県高総体総合開会式 荒天で初の中止に/岩手・盛岡市
2019年05月21日 12:00 更新
岩手県内も20日夜から雨風が強まっています。盛岡では21日に行われる予定だった県高総体総合開会式が中止となりました。
低気圧からのびる寒冷前線が日本列島を通過しているため、県内も雨風が強まっています。県高総体の総合開会式は、盛岡市みたけの県営運動公園陸上競技場で行われる予定でしたが、県高体連は午前5時半に中止を発表しました。県高総体の開会式は、雨のため屋内での開催となったことが4回あるものの、開催そのものが中止となったのは初めてです。運動公園では県高体連の関係者や補助員の高校生が、雨の中、準備していたテントなどの片付けに追われていました。また21日は、旧東京オリンピックで使用された聖火台の点火式も予定されていましたが、こちらも中止となりました。
(元のニュースは、この下線部をタップ)
岩手放送のニュースがどうのこうのということではありません。
どこのテレビ局もほとんど同じ報じ方です。
でも、
今年は、特別な見方をして欲しかったし、
皆さんにも、もう一度、考えて欲しかったのです。
覚えていらっしゃいますか、
総合開会式は、今大会から行わないという意向を、主催者の
岩手県高等学校体育連盟が表明したものの、
さまざまな方々のご意見が寄せられて、
少し形を変えたうえで継続されることになったことを。
(私の関連ブログ記事が、
この下線部をタップしたところにあります)
こういう時は、
続けたことがどうだったのか、もう一度検討する必要はないのか…ということを、しっかりと確認し
文庫版でいうところの「番外編」をまとめたうえで、
新たに、見方の違う人の「解説」を求める必要があると考えています。
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