第76回
国民体育大会冬季大会スキー競技会(スキー国体)は
今日・2月18日に、
秋田県鹿角市で開幕することになっていました。
しかし、
2月1日に、中止が決定されました。
理由は、
新型コロナウイルス感染症の関係。
県予選も終わり、県選手団も編成し、参加申込も済んだ段階での中止、
参加を予定していた方々、準備に当たった方々には、
本当に、残念なことです。
翌日・2月2日の
岩手県の新聞・
岩手日報には
この件に関しての
私のコメントが載っています。
考え尊重する
平藤淳県体協副会長兼理事長の話
今まで通りの形で選手が活動の成果を発揮する場がなくなったのは残念。
だが、開催地にも大きな負担がある。
秋田県の考え方を尊重しないといけない。
今後、新しい形で成果を発揮できる場ができるはず。それまで力を向上してほしい。
2022年にはスキーインターハイ、日本スポーツマスターズ、23年はスキー国体が本県で開催される。
今までとは違う形の大会になる。大きいイベントを経験しながら、感染拡大の中にあるスポーツイベントの形をつくることになる。
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来年、再来年と全国規模の大会を開催する私たちは、
なぜ、
中止せざるを得なかったのかを知ったうえで
実施するための準備をする必要があります。
では、中止の理由をご覧ください。
第76回国民体育大会冬季大会スキー競技会(秋田県)中止理由
第76回国民体育大会冬季大会スキー競技会については、以下の理由により安全・安心に大会を開催することが困難な状況となっている。
○ 会場となる鹿角市花輪スキー場は、国体スキー競技全種目の会場が集中しており、開会式典を実施せず、無観客開催とするなど運営上の工夫では、運営本部や待機所等において参加する選手や監督、運営関係者の3密を十分に回避することが困難。
○ 選手団の宿泊について、宿泊施設の構造上個室が2割しかないため、選手等関係者が相部屋になることにより感染リスクが高まる状況。
○ 医療体制について、鹿角市の受入可能病床数が2床(最大確保想定6床)と脆弱であるとともに、広域医療体制の中核として想定していた秋田市内の基幹病院において院内クラスターが発生するなど、県内でも陽性者が急増し、病床負担も増していることから、選手等関係者に感染者又は感染疑い者が発生した場合の秋田県の医療体制に重大な懸念。
○ 1月18日に秋田県は、独自の「新型コロナウイルス感染警戒レベル」をレベル3に引き上げており、県民に感染者が多い地域との往来の自粛を強く要請している状況。秋田県内の感染は主に他県との往来によるものであること、また上記の医療体制を踏まえると、秋田県としては、緊急事態宣言発出地域11都府県も含めた全国から多くの大会参加者を受け入れることが困難。
○ 感染への不安から、ボランティアなどの競技会を運営するための協力員の確保が困難となってきている状況。
■美の国あきた鹿角国体サイト[→Link]中の
「第76回国民体育大会冬季大会スキー競技会(秋田県)中止理由」から。
強調は、平藤
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競技場の内側に関する課題は、
五つある理由のうちの、
最初の一つだけのように考えられます。
競技場の外側を何とかしなければ、
全国レベルのスポーツ大会を開くことは難しいのです。
スポーツ以外の多くの方々に手伝ってもらわないといけないわけです。
新聞コメントで私が述べた
「今までとは違う形の大会」とは、こういうことなのです。
がんばりますよ、がんばりましょうね!