がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

注目と見守り/バレーボールチームの監督公募

Difference between Watching and supporting and only watching.

Inspired by an audition of head coach.

岩手県バレーボール協会のサイトを見ていて、びっくりしました。

「令和2年度岩手県成年女子バレーボールチーム監督公募について掲載しました」という記載があったのです。

驚いて要項を見ると

選考は

強化方針・方法についてのプレゼンテーションなどを審査して行うとのことで、

さらに

プレゼンテーションには次の4項目が必須であるとの記述がありました。

�@強化目標・方針

�A強化スケジュール

�B予算計画

�C選手選考基準、選考方法

(募集要項はこの下線部タップで見られます。

県レベルの監督をこのようなオーディションで決めるということは、

私は、

これまで聞いたことも見たこともありません。

新たな一歩を踏み出したと捉えており、

私は、

素晴らしいことだと考えます。

皆さんは、いかがですか。

昨日、バレーボール協会の方とお話しする機会がありました。

監督公募の件をお聞きすると

■ブロック予選通過もままならない状態の成年女子(18歳以上の女子選手からなるチーム)強化を図るための新しい試み

■選抜チームが上手く機能しない成年女子の傾向を打破するため、年間通して計画的に選抜チームの活動を誘導する

■なり手がないからというネガティブな公募ではなく、新たな一歩を踏み出そうというャWティブな試み

という、素晴らしいお考えをお聞きできました。

さて、

岩手県のスポーツに新しい考え方を持ち込む、

つまり、

これまでのやり方を変えてゆこうとしている活動を

応援してゆかなければなりません。

***

私は、何ができるのか?

この件で、取材を受けたらどう答えるのか?ということを考えてみました。

取材を受けたらこう答えるでしょう。

岩手県では新しい取り組みで、ほかの競技団体のモデルとなるものである。

 しっかりと見守ってゆきたい。)

残念ながら、こんなことしか言えないのです。

情けない。

しかも

「見守る」と言いながら、実は

「見る」だけで、「守る」ことをしてあげられないような気がします。

気をつけて見ているだけで、守ることができないでは

「見守り」ではなく「注目」ですよね。

大きな課題です。

これまでの考え方を覆すような活動計画が出てきたときに対応できない体制しか持っていない。

その体制を新しくすることが、大きなスポーツイベントの準備・運営により残される「レガシー(遺産)」だったはずです。

国民体育大会や全国障害者スポーツ大会、ラグビーワールドカップを県内で開催した私たちは、

何か変化を創りだしたのか…

さて困った、でも、困っただけではいられない。

「見守る」の「守る」を考えて、実行します。

「見守る」の「守る」を考えて、実行しましょう。

***

募集要項で気になることが二つ。

■業務については無報酬であり、上記強化事業費を活用した合宿等の強化活動以外の必 要経費についても自己負担とする。

■プレゼンテーションの内容については、以下の�@〜�Cの項目は必ず入れること。(略)

�@ 強化目標・方針 �A 強化スケジュール �B 予算計画 �C 選手選考基準、選考方法

一昨年2017年の4月に、岩手県紫波町で行われた「オガールEXPO2017」の一つのシンャWウムの中で、

清水善次さんがこういっていたことを、私は、次のように聞き

(なるほど、私たちにかけている部分)と感じたことを思い出しています。

新しい事業を始める事務所には、

三つのものが張り出されていなければならない。

◆工程表

◆組織図

キャッシュフロー計算書

(オガールEXPO2017についてはこの下線部をタップして私のブログへ)

気になっている二つは

�@監督が無報酬でよいのか、しかも活動費自腹でいいのか。

�A他のスタッフがいなくて、チーム強化はできるのか。

つまり、

組織図とキャッシュフロー計算書を張り出さなくてもよいのか、

いや、いけない…ということです。

このあたりは、

バレーボール協会が云々ということではなく、

岩手県のスポーツ全体を見とおして考え、体制をつくる必要があるのです。

バレーボール協会の素晴らしい取り組みをきっかけとして

「守る」ための仕組みを創りだすことが、

岩手のスポーツ全体の課題です。

バレーボール協会の先駆的な試みのおかげで、

課題を明確にすることができました。

ありがとうございました。

さあ、具体的に考えますよ、考えましょうね!