がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

遵守か説明を/ガイドラインや方針のすすめ方

Thinking about complying the guidelines.

Inspired by number of pitches for highschool baseball players.

日経ビジネスのネット版に

改革に踏み出した高野連 投球数制限は日本の野球を変えるか

高野連有識者会議で投球数制限を進めた筑波大学・川村卓准教授に聞く』

という記事があります。一部、抜粋します。

投球数制限や3連戦回避などは罰則なしのガイドラインとして3年間運用されます。

また、どんな運用をしたらよいのか、細かな部分はこれから考えることになります。導入後もガイドラインや運用の見直しも出てくると思います。

3年を経たあとに、正式なルールとして確立する予定です。

(注:強調は平藤。原文は→Link

じゃあ3年間は守らなくてもいいの?

ちゃんとルールになってからでいいんだね!…

と考えがちになりますが、決して、そうではないのです。

***

11月23日に北上市で講演の機会を与えていただきました。

日本教育会岩手県支部 北上・和賀地区会 令和元年度研修会 という会合で

テーマは

「世界に羽ばたく岩手の子どもたち〜スポーツの分野から〜」

その時に

岩手県における部活動の在り方に関する方針」の策定や改定について簡単にお話し、

下のスライドを使って、次のように説明しました。

■公表

・部活動の方針には、

 学校の方針をつくり「公表すること」とある

・伝えるだけであれば、

 生徒を通じて、家庭に

 あるいは学校から外部指導者などに

 プリントなどで伝えれば事足りる。

・しかし、

 情報を公表しないと

 セカンドオピニオンを得る機会を逸するのだと

 私は、考えている。

・知見の高い人、経験を有する人たちの意見をいただき

 学校の方針の、つまり部活動のメンテナンスを行い

 さらに良いものにしてゆくために公表は不可欠である。

■方針の取り扱い

・方針は守る(Comply)か、説明する(Explain)かのどちらか

守れない活動を行うときには

 その理由は何か、そして、

 その解決は何時かということを説明しなければならない

・罰則がないから今のままでよいということではない

守っても守らなくても「公表」は必須なのです。

(その時の講演資料は→この下線部をタップするとみられます)

***

ということで、

ひそかに調べていたことを公表します。

岩手県の県立・盛岡市立高校のホームページから

私が

「部活動の方針」探し出せた学校数の推移です。

2018年6月の策定から1年半が経ちましたが

やっと50%越え。

これではダメです。

県の方針の内容に準拠しようがしまいが、

公表が100%にならないといけません。

方針を見直し続けることは、未来を創り出しつづけることです。

これを怠ってはいけないのですよね。

さあ、

やりましょう、

お手伝いしますよ!

***

◇はいはい、

 どんなお手伝いができるんですか?

 いつも口ばっかりでしょ!

◆グラフ見た?

◇はい。

◆解釈してよ。

◇めんどくせーなあ。

 ええ〜っと、

 県方針の策定から1年経っても、

 11校しか公表していませんでしたとさ。

 ところが

 県高校PTA連合会の研修会後に、

 どどど〜んと公表数が増えましたとさ。

 その後は

 ちびちびと増えてはいるものの、

 改定も何のその、

 伸び率は低いのでありました!

 今でもまだ

 半分が公表していません。

 もしかすると、

 方針をつくっていない学校が半分あるのでは

 と疑われます。

 で、いかがでしょ。

◆りっぱ!

 やっぱり、講演会とかで

 「誰のため、何のため」かということを

 熱く語らいないといけないんだね。

◇で?

◆はい、熱く語った講師が私。

 資料が→この下線部 

◇今日は私が、ぎゃふん!というと思ったでしょう?

◆言わないの?

◇講演だけって、やっぱり口だけじゃない。

 やったのは先生がたやPTAの皆さんですけど。

◆ぎゃふん!

***

二つの数字は割ってみろ、3つ以上の数字はグラフにしてみろ…そのとおりですね。