今日は、夏油高原スキー場の方々、北上市の方々がおいでになりました。
今シーズンから夏油高原スキー場を運営する株式会社北日本リゾートの代表取締役・菅原三多英さん、
副支配人の小原弘明さんが、北上市の観光課の方とキャンペーンレディと一緒に県教育長に会いに来たのです。
岩手県内の小学生全員に下さる「一日リフト券」の目録の贈呈のためです。
小学生は岩手県内に66,328人(国公私立全児童数、5月1日現在)もいるんです。
割引券ではなく、無料になる券です。
本当にありがとうございます。
テレビ岩手のニュースにはこうありました。
新会社の経営になって初めてのスキーシーズンを迎えた北上市の夏油高原スキー場のPR隊が3日、県教育長を訪ね、県内の全ての小学生に一日リフト券を寄贈した。あ、昨日のNHKに続き、今日のテレビ岩手動画も、hirafujiを探せゲームに使えます。県教育長を表敬訪問したのは、今シーズンから本格的に夏油高原スキー場を運営する北日本リゾートの菅原三多英社長や北上キャンペーンレディなど4人。菅原社長が菅野洋樹県教育長に県内の全ての小学生、約6万6000人分の1日リフト券の目録を寄贈し「子ども達に冬の大自然に触れて欲しい」と話していた。
夏油高原スキー場は山頂では1メートルの積雪があり、今月7日にオープンする。リフト券は、冬休み前に各市町村の教育委員会を通じて全ての児童に配布される。
どうぞ、この下線部をクリックして、ニュース動画をご覧ください。
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動画にも記事にもなっていませんが、菅原さんは、こうおっしゃっているんです。
▼すいぶん昔は、黙っていても、スキー場は満員になった
▼その後、スキーヤーが減り、お客様がどこのスキー場に行くのかを気にしなければならなくなった
▼今は、それどころではない。
スキーに来ない子どもたちは、スマホ、タブレット端末、ゲーム機の前にいて、
バーチャルの世界で遊んでいる。
▼なんとか、この子どもたちを雪国のリアルな自然の中で遊んでもらいたいのだ。
外に出れば寒い、遊べばつかれる、手は冷たい、建物に入ればメガネが曇る…
スキーを通じて、こんな実体験をしてほしいから
「種まき」もかねて、小学生全員にリフト券を贈るのだ。
(と、私は聞きました)
素晴らしいと思いませんか?
親が一緒に来てお金を使うからという理由で、子どもにリフト券を贈るのではない。
子どもにスキー場でリアルな体験をしてほしいから、
そして、親になった時に自分の子どもにこの経験をさせてほしいから…ですよ。
応援しましょうね。夏油高原スキー場。
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子どもがスクリーンの前にいる…聞いたことのあるセリフじゃありませんか?
はい、はい、そう、そう。
この私が、
国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ前会長の言葉をお借りして、岩手県薬剤師会の公開講座で述べた言葉です。
(その時の様子は、新聞記事とともにブログ記事にしてあります。この下線部をクリックしてお読みくださいね。
子どもが、スキーやラグビーやスケートから、ほかのスポーツに「逃げて行った」なんて考えてる人は
いまどきいらっしゃらないと思いますが、
子どもたちはスクリーンに行ってしまったことに、気がつかなければいけないのです。
そんなことを再確認できた、リフト券贈呈式なのでありました。
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今年の入場者の目標は「8万人」だそうです。
数値目標は昨年より2万人多いのだそうですが、震災前は8万人だったということでした。
(あ、そういう目標数値ね)と思って聞いていると、菅原さんはこうおっしゃいました。
(8万人に来ていただかないと、事業的にスキー場として成り立たない数なんです。)
つまり「目標売上額」から割り出した、根拠ある目標入場者数なのでした。
最近、「終わって終わり」の「継続性」とは程遠い事業展開を心から恐れている自分としては、本当に素晴らしい目標設定だと感服するわけです。
とういことで、夏油高原にも行ってみてくださいね。
来シーズンもその次も、地元の子どもたちが、ずっと、夏油高原スキー場で遊ぶことが出来るようにね。平藤淳 岩手のスポーツ 夏油高原スキー場 リフト券贈呈 スクリーン