昨日は、
東日本大震災津波から千日目の日でした。でも、どこでも、気に留めてはもらえません。
亡くなった人のことを想う年忌や月命日は、話題になります。
そのことは当然なことで、とても大切なことなのですが、私たちにとっては、千日目も振り返るための節目として捉えなければ…と考えています。
という人のために、私のHPにはカウンターをくっつけています。
あと、1,030日続けるつもりです。
1,030日後の2016年9月30日には
「1 days to go, 2031 days have passed」の表示になります。
その時には、希望郷いわて国体の準備は万全だと思います。
一方で、東日本大震災津波からの復旧・復興も最善が尽くされていなければならないと考えます。
そのことを自覚したうえで、私たちはスポーツの話をしなければならないのです。
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facebook上の友達が、美味しそうなランチの写真を投稿しました。
その写真には(学校との打ち合わせの後のランチです)という説明が入っていました。
別の友達が(おいしそうだ、どこのランチだろう)とコメントを入れました。
私も、とても気になったので、お皿とカップのロゴを手鰍ゥりに、お店を絞りました。
(ははぁ、盛岡市内の、あそこか、あそこだな、私も友だちも職場が近いから行くことができる!)
コメントを入れた友達と会う機会がありました。
私が探し当てた(と思っている)ランチのお店の話をしました。
相手の方はきっと喜ぶと思ったのですが、こうおっしゃいます。
(なぁ〜んだ、盛岡市内じゃなぁ…)
えっ!?
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日本スポーツ振興センター情報・国際部の和久貴洋さんの著書、
「スポーツ・インテリジェンス―オリンピックの勝敗は情報戦で決まる (NHK出版新書 415)」に書いていたことが頭に浮かんできたのです。
引用します。
先ほど少し触れたように、インテリジェンスの世界では、情報は「ギブアンドテイク」が基本であると言われる。そして。我々がインテリジェンス活動を行う際に特に留意すべきことは「ギブ」のほうである。双方向の情報交換を促進して、お互いが有益な情報を得るためにも「ギブ」をおろそかにしてはならない。えええっ!? と感じたのです。ただ、どちらか一方が情報をもらい過ぎるのも、与えすぎるのもよくない。
もちろん、最新技術や用具開発の詳細、戦略などの機密情報は基本的にオープンにしない。また、情報の種類や内容によっては、情報源は明かさないというルールもある。
さらに、提供された情報を第三者に提供する時には情報提供側からの了解を得るというルールもある。そして、最も重要なルールは、両者の関係のなかで得た「機密情報」は絶対に漏らさないということである。
手に入れた情報を誰にも言わないなんて…何のために情報を手に入れるの? と瞬時に思ったのです。
次の段に、こういう記述があって、なるほどなぁ…と納得です。
これに関連して、元内閣情報調査室室長の大森氏は、その著書『日本のインテリジェンス機関 』(文春新書)のなかでインテリジェンスの役割を企業の営業活動になぞらえて次の三つであると述べている。あ、そうか!社交的な言辞の裏に隠されている相手側の真意を見抜く
当方の強みを意識させることによって相手側(あるいはマーケット)の潜在的な欲望を掘り起こして引き寄せる
時代のトレンドを読んで「次の一手」を模索する
知ってることを自慢して、ほかの人に伝えることが目的じゃなくて、
知ったことを基にして、行動を起こすことを目的として、情報は集めるものだったんだ。
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コメントを入れた人はこう言うのです。
どのお店のランチかが知りたかったんじゃない。
どこにあるお店に入ったのかを知りたかった。
お昼をどこで食べたかがわかれば、
同じ業種で商売をしている人が、どの地区に行って打ち合わせをしたかがわかる。
ということで、
この地区にはニーズがあったが、その人が行って仕事をしているということがわかる。
だから、
違う地区、あるいは、同じ地区の次のチャンスを狙うことにする。
世の中には、
ランチの写真一枚から、こんな情報を探ろうとしている人たちがいるんだ…と、能天気な自分に驚くわけです。
おそるべし、情報!
【追】写真をアップした人は、どのお店かのコメントを返していません。魂胆がわかっているんでしょうか。平藤淳 岩手のスポーツ スポーツ インテリジェンス 和久貴洋 大森義夫