これから、三つのグラフをご覧いただきましょう。
ベネッセ教育総合研究所が、今年の3月下旬に行った、
『第2回学校外教育活動に関する調査 2013 @c児から高校生のいる家庭を対象に=xの結果がネット上で公開されましたが、
その「調査ダイジェスト」から拝借したものです。
愕然としませんか、スポーツに関係している皆さん。
この数値、集計表を見れば、
「1 とてもそう思う 2 まあそう思う 3 あまりそう思わない 4 まったくそう思わない」
の4つの回答のうち、1と2の合計、つまり「そう思う」としている「親」の割合を示しているのです。
3割4分を超える親が「スポーツよりも勉強」と思っていて、その率はこの4年で上昇している…
スポーツにずいぶんネガティブな回答ですよね。
まだあります。
これも先ほどと同様に、1と2の合計ですので、
子どものスポーツ活動の応援や手伝いなどの負担を感じている人が、6割弱。
そして、やっぱり増えています。
最後にもうひとつ。
この集計の数字は「ほとんどない」の数とされていますが、
その次の選択項目は「年に1〜2回」ですので、どう考えても「まったくない」の数です。
半分の親が、子どもの練習や試合を見に行ったことがなく、その率もやっぱり上昇している…ふぅ。
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スポーツをしたい人ばっかりを相手にしている世界にいると、
世の中の親は
「子どもは元気にスポーツだ、勉強も大切だが、からだづくり・仲間づくり、
そして、なにより根性づくり!
今しかできないスポーツを大切にするべきでああああああああぁる!」
と考えているに違いない、とか、
「子どもは宝だ、子どもが試合に出る時は、何があっても応援だ!
試合や練習に行くことは、喜びでこそあれ、負担になんかなるはずがなぁああああぁい!」
さらには、
「プロの試合を、親子で見に行くのは、当然のこと。
レベルの高い試合を見せることは、モチベーションアップにつながるんだよぉおおおおおお!」
というに決まっていると思っているんです。
しかし、
現実は、先ほどのグラフです。
「肌感覚」と「統計」が、すっかり、かい離しているなぁ…と、反省せざるを得ません。
と
書いたのですが、不安になって来ました。
(本当に「肌感覚」なんだろうか?
肌でものごとを感じることすらやめてしまって、「思い込み」でわかったような気になっているんじゃないんだろうか…)
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やっと、金曜日ですね。
気がつくと、11月も終わってしまいました。
さて、もうひと踏ん張り!
平藤淳 岩手のスポーツ ベネッセ 学校外教育活動 肌感覚 統計