昨日は、一日、北上市にいました。
メインは「小松由佳講演会」、
見られれば「いわて力祭り」、ついでに「みちのく券\まつり」…でしたので、車で行っても良かったのですが、
調べると、ちょうどいい時間に「ジパング 平泉号」が走っていることがわかりました。
絶対に乗りたい車両です。
しかし、電車で行くと、三つの「みたいもの」をうまく回ることはできないような気がしました。
(貸自転車!?)
ネットでしらべると、北上の駅前にも貸自転車がありました。駅から1分、浅沼輪店。
それに決めたわけです。
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貸自転車を借りるとき、何が求められると考えますか?
最低でも、身分証明、連絡方法、場合によっては補償金、もしかすると事前予約…これが、私の常識です。
借りられなかったら、その時に考えよう…と、北上駅を降りて、予約も入れずに、浅沼輪店に向かいました。
お婆さんが一人で店番をしています。
平:自転車、貸してもらえますか?
浅:はい、どうぞ
(と、店の前の右の写真の自転車をおしてきた)
平:あ、どうも。
浅:あらららら、椅子、低いね。ここ回して、調整して!
平:あ、はい。
浅:じゃ、気をつけてね。
夜は7時で閉めるから、それまでに帰ってきてね!
平:は、はい。でも、お金とかは?
浅:ああ、お金はもらうよ。1時間100円。
平:今、いくらか払わなくていいですか?
浅:何時間乗るか分からないでしょ、帰って来た時!
平:はあ…
結局、私の常識は、全て覆されたのです。
私は、乗り逃げされたらどうしよう…と考えます。
ですから「身分証明、連絡方法、場合によっては補償金」を考えます。
浅沼輪店は「借りた人は、自転車に乗って必ず帰ってくる」という姿勢でご商売をなさっています。
ですから、その人が、どこの誰で携帯番号は何番かなどについては、知る必要がないのです。
約束をした人は、約束を守る…ということが基本となっている浅沼輪店、いや、北上市の人たちと、
約束をしても、隙を見せると、約束は破られる…という人の見方をしている私。
皆さんは、どちらと一緒に住んでみたいですか?
あと1,153日後の2016年10月1日に、
岩手県北上市で第71回国民体育大会(希望郷いわて国体)の開会式が行われます。
その日、北上市に来て、こういう人の見方をする人たちが住んでいる街を見てください。
そして、自転車を借りてみるのも面白そうですね。
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4時半過ぎに自転車を返しに行くと、朝のお婆さんはいなくて、おじいさんが店の中にいました。
自転車を店の前にとめると、何も言わずに、当然のように自転車を受け取ると、
(5百円。)
100円、おまけしてもらいました。
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はい、ジパング平泉号の切符。指定券チェックの「スタンプ」もオリジナルでした!