若いアスリートは今回の経験を通じてさまざまな価値観や多様性と向き合いながら、「卓越(Excellence)」「友情(Friendship)」「尊重(Respect)」という3つのオリンピックの価値を受け入れ、それを自身の行動や振る舞いとして発揮することが求められた。これは、YOGの創設を提唱したジャック・ロゲIOC会長が長年にわたって温めてきたアイデアであり、メッセージでもあった。 「勝つためにはゴールラインを最初に超える必要があるが、チャンピオンになるということは、身体的な能力だけでなく、あなたの人格への賞賛も呼び起こさなければならない。もし同世代のロールモデルとして皆さんが振舞う準備ができたのであれば、順位に関係なく皆さんはチャンピオンになるだろう」という開会式での自身のスピーチを受けて、ロゲ会長は「真のチャンピオンになるということは、単に試合の勝者であるだけではないことを理解しただろう」という言葉で閉会式を締めくくった。********** 「真のチャンピオン」とは何か、を理解したうえで、そうなるためには、どんな努力をしなければならないのかをご承知のうえで、 2階級で「勝者」となったことではなく、 「真のチャンピオン」であり続けることが大切だ…と考えている八重樫東さんは、 「応援すべきアスリート」であるだけではなく、「尊敬すべき人」でもあるということに気がついたのです。
真のチャンピオン�U
5月です。今年も、もはや、1/3が過ぎ去りました。
ボヤボヤしていると、あっという間に、来年になりそうな気がします。
さて、
昨日の真っ昼間の盛岡城跡公園・三の丸跡石垣下の「しだれ桜」です。
写真を撮っている人たちは、中国語でお話をしていました。
いい時においでになりましたね。きっと、日本ファン、岩手ファンになってくださることでしょう。
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さて、
今日は、4月8日に世界ボクシング評議会(WBC)世界フライ級チャンピオンとなった、八重樫東(やえがし あきら)さんが、岩手県知事にそのご報告にいらっしゃいました。
ご存知のこととは思いますが、
八重樫さんは、岩手県北上市にある黒沢尻(くろさわじり)工業高校出身で、
2011年10月には、世界ボクシング協会(WBA)の世界ミニマム級チャンピオンを獲得しましたが、2012年6月に、WBA・WBC統一戦で井岡一翔選手に敗れ世界タイトルを失っていました。
2階級制覇、そして、10か月ぶりの世界タイトル奪取です。岩手の誇りです。おめでとうございます。
知事室での記念写真をご覧ください。(いわてスポーツ健康課のfacebookから拝借です。お許しを。)
写真は、左から、八重樫東選手後援会会長の八重樫章さん、八重樫選手、達増岩手県知事、八重樫選手のお父さんの昌孝さん、後援会事務局長の城澤謙吉さん。
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知事室を出るとエレベーターホールで「囲み取材」があります。
記者の方から、(WBA・WBCの2階級を制覇したことに関する感想は?)と問われた八重樫選手は、こうお答えになりました。
■2階級制覇は単に数字の問題である
■これからどれだけの期間、チャンピオンであり続けるかということが、大切なこと
すばらしい!
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3月23日に岩手県盛岡市で行われた「いわてスーパーキッズ6期生開始式」でお聞きしたお話を
『真のチャンピオン』という題でブログにしたことを思い出しました。
そこでは、仙台大学講師・同スポーツ情報マスメディア研究所研究員 阿部篤志さんの
「第1回ユースオリンピック視察報告 〜世界がめざすスポーツを通じた教育のいま〜」という報告書から「真のチャンピオンとは何か」と見出しを振った部分を引用しました。
ふたたび、引用します。(原典はこの下線部をクリックして開くページの一番後ろにあります。)