今日は、東京、日帰りです。
例によって帰りの新幹線でシウマイ弁当。大好物です。
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東京の会議では、委員は12名、そのうち東京以外の人は6名という陣容です。
事務局の方もたくさん参加されていて、全部で30人は超えています。
3時から5時という設定の会議でしたので、本当に助かりました。
11時まで盛岡の事務所にいることができます。
(気を使ってくださっているんだな)と、勝手に感謝しています。
しかしです、会議室にはコートを置くところがないのです。
しかたがないので、椅子の背にかけるのですが、落ち着きません。
見渡せば、そのビルの中から会議室に来た人たちが7割はいるでしょうし、会議室の準備も当然その方々がやったに決まっています。
(岩手県から来る人はコートを着てくるはずだ。どこに置いてもらおうか…)
と考えた人は一人もいなかったのでしょう。
ホスピタリティあふれるイベントを考える会議でしたので、ちょっぴり不安になりました。
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会議も順調に終わり、予定よりも早く終わりました。
帰りの新幹線は余裕をもって手配していましたので、せっかくなので新装なった東京駅をブラブラと。
(そうだ、美術館!)
駅舎の改装に合わせて「東京ステーションギャラリー」という美術館がオープンしたというニュースがあったことを思い出しました。
煉瓦の壁の素敵な空間です。
入ってすぐに、コインリターン式のロッカーがありました。当然、コートもカバンも入れて、身軽に鑑賞できます。
遠くから来た人には便利です。行き届いているような気がします。
見終えて、ロッカーからコートとカバンを出しました。100円も戻ってきました。
が、
周りを見渡しても、ベンチもテーブルもないのです。
ロビーに出ましたが、そこにも何もありません。
(カバンを直に地べたに置いて、コートを着なきゃあいけないのか!)
一瞬、固まってしまいました。
チケットカウンターにいた女性が、わざとらしく固まった中年男性に気がついたようです。
カウンターにカバンを置いてコートを着て良いよ…と言ってくれました。
(そういう「つくり」にしちゃったんだな。お客さんの動きを考えなかったのかなぁ)
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帰りの新幹線で本を読んでいました。
外山滋比古さんの「新編 ことばの作法―心を伝える“ひと言”の知恵 (PHP文庫)」という本です。
こういう記述がありました。
家の住みよさを判断するのは大工ではなくて、そこに住む人だと言う。料理のよしあしがいちばんよくわかるのは、コック自身ではなくてそれを食べる人だ。文章の味についても、書く人は読む人におよばないことが多い。書くためには読むことが必要である。新幹線がトンネルの中ですれ違ったようなガガ〜ンという衝撃が走りました。
スポーツ行政に携わる者とスポーツをする人の関係にも、おんなじことが当てはまります。
気をつけなくてはいけないことだな…と思った、東京出張でした。