げげげ、
富士山初冠雪だそうです。
事務所は、まだ、午後に冷房が入るほどの暑さ、だというのに…信じられません。
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午前中、会議に出ていました。
会場からの帰り道、和菓子屋さんやおせんべい屋さんの周辺には、修学旅行の小学生がたくさんいます。
(去年の今頃は、修学旅行の子どもたちがさっぱりいなかったよな…いろいろな意味で、ありがたいなあ)
と思いながら歩いていました。
県民会館の前まで来ると、ニコニコ顔の小学生の男の子4人組が向こうからやってきました。
中でも一番ニコニコしている男の子が、カワトクの紙袋を下げていました。
どうやら、旅行者に人気の
「かわとく壱番館」で買い物をしてきたようです。
(だれに、何を買ったのかなぁ…)
贈る人の顔を思い浮かべて、いろいろ考えて、渡す場面とその後の展開まで想像して、買ったんだろうな…
お土産を買う楽しみっていいもんだな、と、改めて思った、
この頃、どこに行ってもお土産も買わないうえに、土産話もしない私です。
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昨日の「青い線と赤い線の話」を、もう一度読んでみて、
(やっぱり違うかなぁ…)
と、思い始めました。
このブログで
何度も引用している、
三島邦弘さんがお書きになった、
『計画と無計画のあいだ---「自由が丘のほがらかな出版社」の話』(
河出書房新社)の一文です。
先に述べたとおり、ぼくが起業を決意するに至った「計算式」は以下であった。
「いい本をつくり、しっかりと読者に届けたい」
+
「ひとつひとつの活動が、未来の出版を築く一歩でありたい」
つまり、ぼくにとって「出版社をつくる」ことは、「未来の出版を築く」ものでなければならなかった。でなければ、どこかの出版社で、これまでどおりの活動をしていればいいだけだ。
もちろん、それを否定しているわけではない。ただし、自覚的であるべきだとは思っている。何に対して自覚的であるべきかといえば、
いま自分たちが精を出してやっている活動は、「かつて」よくできていたシステムに乗っかってのものであるいうことに対して、である。あくまでも、現在乗っかっているシステムは、延命措置でしかない。
そして、おそろしいことに、ぼくたちはそのシステムの上で、がんばればがんばるほど、「延命」に加担している。望むと望まざるとにかかわらず。
(「5 手売りですが、なにか。」P96・97)
「青い線伸ばし」に加担してはいけない…と、自覚しなければなりません。
こんな人が一人ぐらいいてもいいのかなと考えます。
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調子に乗ってもう一丁。
そのミシマ社のサイトにある、「平日開店ミシマガジン」の昨日の記事として、
立教大学社会学部准教授の松村圭一郎さんがお書きになった
「<構築>人類学入門」の「第34回 大学3」に興味深い所がありました。前後を省略して抜き出します。
現実には、彼ら(注:大学生)の足元には複雑で深刻な問題がたくさん絡まっている。
それでも、受験勉強の意味を問うたり、疑問に感じることがよい点数をとるためには時間の無駄であるように、彼らは迷いや葛藤に足をとられることを巧みに避けているようにみえる。
もしそうであれば、そこに成長の契機はない。
迷いや葛藤のなかで、人は自分があたりまえだと思ってきた「前提」を問われ、考えはじめる。
そして「前提」や「常識」を壊すことで、別の可能性に目覚めることができる。
「成長」とは、そういうプロセスだ。
前回書いた「立体的な思考」の重要さも、そこにある。
物事を立体的にとらえるためには、まず自分の「常識」が多くの可能性のうちのひとつに過ぎないことを意識する必要がある。
自分や周囲の状況を俯瞰してとらえたり、そこから自分が立っている足場そのものの意味を問うたり、別の角度から光をあてることが、創造的な仕事をするための「考える力」の土台になる。
大学という場に高校までとは異なる教育の意義があるとしたら、学生ひとりひとりに自分自身や社会のあり方を根底から問うための時間ときっかけを与えられることだろう。
授業に限らず、さまざまな場でそれまでの信念を覆されたり、自身や社会への疑問や葛藤を感じたりするためには、ある程度の自由な時間と、多様で複雑な「他者」との出会いが欠かせない。
容易ならざる「他者」は、自分が何者なのかを問いかけてくる存在だからだ。
やっぱり、
「青い線伸ばし」に加担してはいけない…と、自覚したほうが良いようです。
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このキーホルダーは、
6年ほど前のもので、真ん中についていたダースベイダーの模様もはげ、
本体のひっかけるところのバネもゆるみ…という状態です。
でも、まだ使っています。
これ、
さっぱり口を利かない末の息子が、高校の修学旅行のお土産に買ってきたものです。
(やっぱりニコニコ顔で買ったのかなぁ…)
今、
日本海で仕事をしています。
海に落ちたりしてないだろうなぁ…。