がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

お茶の間目線

午後に雨が降りました。夕方の岩手山です。

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昨日、家に帰って本を探しました。

見つけました。

SAMURAIの佐藤可士和さんがお書きになった「佐藤可士和のクリエイティブシンキング」(日本経済新聞出版,2010年)

74ページから81ページにかけて

『9 お客様目線とお茶の間目線――似て非なるユーザーと世間』という文が載っています。

最初の段と、最後の段と、途中のイラストを抜きます。じっくりとお読みください。

リアリティをつかむために、僕が不可欠だと思うもう一つの視点は“お茶の間目線”です。

これは、ざまざまなビジネスで一般的に考えられている“お客様目線”とは似て非なるものです。

「お客様のために」と日々ビジネスでは当たり前のように言われていますが、企業が想定する“お客様”というのは、“自社の商品を買ってくれるであろう”という高い期待値が前提になっているように思います。

しかし、世間の人々の大半は、企業側が考えているよりずっとクールかつドライな視点で、商品やブランドの価値を見定めています。

僕が言う“お茶の間目線”とは、こうした一般の生活者としての客観的な視点です。

“お客様目線”の場合、どうしても企業の都合や業界内の常識から離れられず、実際の世間のニーズとは微妙にズレが生じているケースが多いのではないでしょうか。

(…略…)

この「スーツセレクト」の例で活用した“お茶の間目線”は、「8 リサーチよりもリアリティ」で述べた“人間の根源的な部分に訴える”ことと比べると、少々難易度が高い視点かもしれません。

常に時代とリンクしたフレッシュな感覚が必要とされるからです。

その感覚を磨くためには、普段から“生活者”としての意識を持つことが大切だと思います。

プライベートでの感覚は世間とズレていなくても、仕事になった途端、ついつい会社の都合や業界の慣習で考えてしまいがちな方も多いのではないでしょうか。

“お茶の間目線”と“お客様目線”、この似て非なる視点を理解するには、ビジネスシーンにおいても、生活者のリアリティをどれだけ持ち続けられるかにかかっています。

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唸らざるを得ません。

昨日の、第71回国民体育大会の選手強化に関する話を思い出してください。

『大変なことを大変だ、と、大切なことを大切だ、と、お伝えしてこなかった』ということを述べました。

しかし、

それは

“お客様目線”

つまり

『企業・業界が、自分たちに都合よく存在していると思っている「買ってくれそうな」人たち』の視点での、

「大変なこと」と「大切なこと」だったわけです。

追いかけの記事や関連のご意見が、昨日の河北新報のコラム以外に、一切、出てこないということは、

やっぱり、

“お茶の間目線”では「取るに足りない」ことなのだろうな…と気がつかなければならない訳です。

「県民・企業・団体等との協働」を目指すのであれば、ユーザー中心の考え方、ものの見方を改めなければなりませんし、

一方で、

ユーザーそのもの、つまり『スポーツを「買ってくれそうな」人たち』を拡大してゆく必要もある

と、私は考えます。

まだまだ、ぬるいな、自分。。。

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この本、子どもの日に八戸の「はっち」で見つけた本です。

立ち読みして、素敵な本だなあ…と思いました。

他にも、デザインやクリエイティブディレクション、地域おこしなど、興味をひかれる本が並んでいます。

実は、佐藤可士和さんの本が2冊並んでいて、2冊買うにはお金が足りませんでした。

帰ってきてすぐにamazonに注文して手に入れた次第です。

ちなみに、「はっち」で買ってきたのは、100円のパンフレット誌と650円の寺山修二ピンバッジ。

何をいいたいかというと、

「はっち」の役割としてあげられている『ソウゾウ開花』は、売店にも浸透しているんだな、ということです。

売店も施設の構成者として、そのコンセプトに合った商品を売り、買った方々の『ソウゾウ開花』をもたらす…素晴らしいです。

(スポーツ施設もそうあるべきだよな、ただ空間をお貸しするだけではいけないな…)

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◇ふぅ〜ん、なるほどね。

 お茶の味は想像つくんですが、オキャクサ…がわかりません。

 植物ですか、動物ですか、それとも人工のものですか?

◆な、なにを言ってるの?

 わけのわからないことを、急に。

◇「豆せんべい」の話でしょ、今日は。

◆へっ!?

◇「お茶の豆せん」と「オキャクサ豆せん」

◆うっ。