『海と、がれきと、ボールと、絆。』
今日の帰りに、大通りの本屋さんで買ってきました。
1,470円。
著者はスタンダード編集部、
講談社が発行社です。
オビには
菊池雄星選手のメッセージがこうあります。
僕が生まれ育った東北地方。
震災に負けずに戦い続けた高校生たちが
本気で流した汗と涙の物語を
ぜひみてください!
目次を丸写しします。
【宮城編】
▼“5年後の約束”を果たすまで、
被災地ナインの夏は終わらない。…
宮城県水産高校・野球部3年 中澤公太
▼親友の分まで強く生きる!
一枚のTシャツに込められた決意と希望。…
東陵高校・アーチェリー部3年 藤本
朱子
▼“寄せ集め軍団”の熱血少年、
震災で知った感謝の心と“3つの夢”。…
宮城県農業高校・バレーボール部3年
遠藤優也
▼夢をあきらめない!
二度とこの地で「負けない」ために。…仙台工業高校・陸上部3年 佐々木和美
【岩手編】
▼ボールがあって、サッカーができる。
それだけのことが、奇跡みたいに感じた日。…大槌高校・サッカー部2年 波板拓朗
▼“悲劇のヒロイン”なんて呼ばせない!
みんなでつないだボールに思いを込めて。…高田高校・バレーボール部3年 門口美希、小友夏希
▼“負けじ魂”で戦った夏の終わり。
やっぱり僕は、この町で生きていく。…山田高校・野球部3年 佐々木康仁
▼ホップ、ステップ、ジャンプ!
父と子の二人三脚で、“遠く”を目指す!…
釜石高校・陸上部3年 松村将寿
【あとがきにかえて】
▼勇気について…
渡瀬夏彦
ちなみにオビの後ろ側には「勇気について」の一部が抜粋されています。
被災地の高校生の多くは、自分たちのプレーが誰かを勇気づける、などとは意識しないままに、頑張っている。しかし、結果として、私のような読者に勇気を与えている。
まだ読んではいませんが、おすすめに決まっています!
(ここでも買えます『
海と、がれきと、ボールと、絆。 (学結ヌBピース)』
**********
昨日の
岩手日報に
『「消防精神」永遠に誇り 盛岡で殉職者慰霊祭』
という記事がありました。内容は次のとおりです。
▼
東日本大震災で死亡・行方不明となった消防殉職者らの慰霊祭が11月14日、
盛岡市で営まれた
▼大
地震後、
津波が迫る中、消防職員や
消防団員は水門閉鎖や住民の避難誘導に奔走した
▼震災で犠牲となった消防職員7人、団員90人、婦人消防協力隊員1人の計98人を慰霊した
▼達増知事が「多くの住民の命を救った勇敢な行動は消防職員のかがみ」と慰霊の言葉を述べた
さらに
「参列者は住民の生命を守った功績に感謝と冥福の祈りをささげ献花するとともに、復興と災害に強いまちづくりをあらためて誓った」
とありました。
私も、
全く同じ気持ちです。心から感謝申し上げるとともに、皆様のご冥福をお祈りします。
**********
この記事を読んで、
時事通信社が発行している教育情報紙「内外教育(2011年5月13日号)」に
『偶然でなかった「釜石の奇跡」』と題した、
釜石東中学校村上洋子副校長へのインタビュー記事があったことを思い出しました。
一部、抜き出します。
―――2010年度の防災教育チャレンジプランの優秀賞を受賞したが。
安否札の活動が特に評価された。蛍光オレンジ色の札にペンで「避難しました」と生徒が文字を書き、防水のラミネート加工をしたものを地域の住民1000戸に配布。避難する際は、玄関に鰍ッてもらうよう依頼した。
3年前、市で行った避難訓練で、最後まで避難確認をする消防署員を見た生徒から「危ない。一目でその家の人が避難しているか分かれば消防の人も逃げられる」と声が上がった。札があれば避難したと分かるからだ。
鵜住居小学校、釜石東中学校の学区内には3000戸あり、217人の生徒全員が1人5枚作り、5年かけて配布を計画。今回の地震でも利用している家があった。
すごい中学生だとは、思いませんか。
「最後に逃げなければならない人」を、いち早く安全に逃がすにはどうすればいいか…ということをちゃんと考えているのです。
しかも、記事の結びはこうでした。
私自身、自宅もアパートも流された。自宅近くの避難所に指定されていた体育館は壊滅した。自宅にいたら、私は逃げられただろうか。学校にいて、子供たちに助けられたと思う。
是非、
全文を読んで
「釜石の奇跡」の子どもたちから学んでいただきたいなあ…と思っています。
(ああ、全戸に札が鰍ゥっていればなぁ…)と、しみじみと感じました。