今日は、第19代 内閣総理大臣・原敬の命日です。調べると、今年は、没後90年の年なのだそうです。
この前「もりおか歴史文化館」に行ったときに、ボランティアガイドの澤口さんに、
(内丸の大丸屋菓子舗には、原敬の命日の11月4日だけ販売するお菓子がある)
ということを、教えていただいていました。
そのことを生まれてはじめて知った私は、
昼休みに、フルスピードでご飯を食べて、
(売り切れていたらどうしよう…)
と不安を抱えながら、
職場から5分ほどの大丸屋さんに
ふっとんでゆきました。
入り口のガラス戸に「貼り紙」があり、店に飛び込むと、ありました、ありました。
「一山百文」という焼印のある、本日限定のお菓子です。
2個買ってニコニコ顔で帰ってきました。
でも、よく考えれば、
盛岡の誇る平民宰相・原敬に興味があるのではなく、「本日限定」に興味を持っただけの買い物だったようで、少し恥ずかしく思っています。
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お菓子屋さんでは、先にお客さんがいて待たされました。
ガラスケースには予想よりも多くお饅頭が残っていたので、2個買うことにして店内をブラブラしていました。
(どんな袋に入れてくれるのかなぁ…。大丸屋さんのマークがついた袋だったらいいなあ…。)
と『「いなみや」の商標』の件があったので、少し期待していました。
やっと私の番になったので「一山饅頭を2個お願いします」というと、お婆さんは2個の饅頭を包装紙で包み始めました。
饅頭2個、合計316円です。
それを、紙袋に放り込んで渡すのではなく、わざわざ、包装紙で丁寧に包んでくださいました。
(す、すばらしい!老舗のお菓子屋さんならではのサービスだ!)
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饅頭の包みを持って事務所に戻ると携帯電話に着信のあったマークが出ています。
着信履歴を調べると、盛岡市内の固定電話からのようです。
心当たりのない番号でしたが、大通りにある時計屋さんに修理の見積もりをお願いしていることを思い出しました。
(もしかすると)と電話をしてみると、果たして、その時計屋さんが出ました。
「はい、●●時計店でございます。」
「私、hirafujiと申しますが、携帯電話に…」とまで言うと、電話に出た女性の方がこう言いました。
「ありがとうございます。hirafuji様には、先ほど、担当のイシイが電話いたしました。
今、かわりますので少しお待ちください。」
時計を置いてきたときに見た感じでは、従業員は6〜7人いました。
すごいな!と思いました。
このお店では、
店の誰が、なんというお客様に電話しても繋がらなかったので、電話が戻ってくるかもしれないということを全員が知っていて、お客様に失礼のない対応をするシステムを持っているのでしょう。
(す、すばらしい!高級時計屋さんならではのサービスだ!)
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私の事務所では、
(××の△△さんという方に電話した人ぉ〜)
と受話器を抑えて叫ぶ声が飛ぶものの、誰からも返事がなく、
(すいません、誰がどんな御用で電話したのか分かりません…)
という無礼極まりのない対応をしている風景が時々見られます。
包装といい、電話といい、見習わなくてはならないことだと気がつきました。
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◇「いちざん ひゃくぶん」…いったい、何のことですか?
◆「ひとやま ひゃくもん」
白河以北一山百文、「白河の関所より北の土地は、一山で百文にしかならない荒れ地ばかり」という侮蔑表現。戊辰戦争以来、新政府軍を率いる薩長土肥側が東北地方を卑下して用いた。
転じて、東北人の反骨精神を表すフレーズとして用いられるようにもなり、地方紙「河北新報」の名前の由来となったり、や、岩手県出身の平民宰相・原敬の雅号「一山」の由来ともなった。(はてなキーワード)