今日の岩木山です。
あ、ちゃんと読んで下さい。岩手山じゃなくて、岩「木」山です。
花見ではなくお墓参りが目的で行ってきました。今年の春彼岸はそれどころではありませんでしたから。
弘前城の花見で混むのだろうなぁ…と、朝早く出発し、昼前には帰路につきました。
9時過ぎの弘前市内で軽い渋滞に巻き込まれましたが、帰りにすれ違う車の状況を見てビックリ!
弘前城から、弘前大鰐インターはもちろん、東北高速道の上にもインターチェンジから5kmほど車がつながっています。
こんな渋滞、岩手では見たことがありません。やっぱり「桜の力」でしょうか。
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立場上、様々な方々から、様々なお話を頂戴しております。
でも、
きちんと「考えた」末のご意見を私にぶつけて下さっている方や、「辞退」という活字をご覧になって、反射的なご意見を伝えてくださる方、
あるいは、情報が不足しているために、判断がつきかねていると仰られる方…内容は様々です。
66回の回数を重ねる国民体育大会ですが、
開催が「内内定」した段階で、
災害等の関係から、
「開催に向けた準備を予定通りの形で行うのは難しい」として、開催に関する検討がなされたことは一度もありません。
日本で初の動きです。当然、前例はありません。
この件に関しては、自分自身も「許されざる矛盾」を持っています。
その整理をするために、何回か「考えるための材料」を書かせていただきます。
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2011年4月26日の岩手日報記事です。
達増知事「国体開催難しい」 断念も視野に協議へという見出しがついています。
このシリーズの「肝」となるものですので、失礼は重々承知の上で、丸写しいたします。
達増知事は25日の記者会見で、2016年に開催を予定していた岩手国体について「開催に向けた準備を予定通りの形で行うのは難しい」と指摘。11年度予算で見込んでいた選手強化や関連施設整備を取りやめることを正式に表明した。その上で、5年後の開催について「現状分析として難しい」との認識を示し、開催断念も視野に関係団体と協議に入ることを明らかにした。こういうことであると、私は、理解しています。達増知事は「復興に向けて人的、財政的資源が相当程度必要になる」と指摘。11年度事業の見直し結果として、選手強化や施設整備(6億2千万円)を中止、準備委員会負担金や市町村への競技施設補助など(7400万円)は「関係機関と調整が必要」として執行保留とした。
開催自体についても「何年後か復旧・復興が進んでからでないと開催できる態勢には戻れない。現状分析としてそういう(難しい)認識を持っている」と述べ、開催を断念する可能性にも言及した。ただ、「県だけでやる、やらないを決められない」とし、市町村や競技団体と協議の上、最終的に県、県教委、県体育協会の3者で判断する考えを明らかにした。
一方、今夏の北東北インターハイについては「かなり準備が進んでおり、やれるところはやるスタンスで調整したい」と発言。宮古市が断念した一部競技を除き、予定通り開催する考えを示した。(リンク切れの用心pdf)
�A人的・財政的資源を振り向けることが相当程度必要となることから
�B平成28年開催の第71回国民体育大会を、予定どおり開催することは難しいと認識している。
�Cこの考え方に基づき、今後、関係機関・団体との協議を進めてゆく。
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最も避けなければならない議論は「手続き論」であると考えます。
私たちに何の相談もなく、新聞で発表していいのか…
そもそも、誰かが一人でそんなことを決められるのか…
私たちが「熱望」していた国体に関して唐突にこんな事を言い出すのはいったい誰だ…
こんな、でたらめな手続きでものごとを進めることは断じて許されない。責任を取れ…
「手続き論」でいってしまうと、
最も大切な議論である、「国民体育大会」と「震災からの復旧・復興」に関する議論がないままに、
誰かに頭を下げさせて、あるいは、誰かに何らかの形で責任を取らせて、問題を終結させるおそれがあります。
この件に関して誰かのクビをとってやろう…などというのは、問題の大きなすり替えにしかならないことに気がつきました。
なお、今回、
「難しい」という認識がすでに示されてはいるものの、今後、「関係機関・団体との協議」を進めることになっています。
皆さんのご意見は、これからお聞きすることになるのでしょう。
「手続き論」に陥ってしまうことは、
最も大切な議論、つまり「国民体育大会の開催とは」という事を考える機会を失ってしまう可能性があります。
気をつけたいものです。
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【おまけ】
弘前市立観光館という建物の壁にこのバナーがありました。
あと86日に開催が迫った
「全国高等学校総合体育大会」の文字があります。
その下には
「2011弘前城築城400年祭」の文字もあります。
どちらも大成功しますように!