がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

カウントアップ

これでいいのか、自分たち…

節目の日には、

立ち止まって考えなければなりません。

***

明日は、

東日本大震災津波が2011年3月11日に発生してから

5年目の日です。

私のホームページのトップ画面には

ご覧のような

二つの数字が並んでいます。

上段は、

2016年10月1日、

第71回国民体育大会(希望郷いわて国体)本大会の総合開会式までの日数。

下段は、

2012年3月11日、

東日本大震災津波が発生した日からの日数。

上の、カウントダウンは、今、あちらこちらで目にしますが、

下の、カウントアップは、ほとんど見ることがありません。

私は、

希望郷いわて国体が始まるまでは、

この二つのカウンターをつけておこうと考えています。

忘れないために。

*****

『現代スポーツ評論』という雑誌があります。

2014年5月20日発行の「30号」は

東京オリンピックがやってくる」

という特集です。

その中に、

福島大学小川宏先生がお書きになった

『「復興五輪」はスローガンなのか』

と題した記事があります。

無礼を承知で、少し、書き写させていただきます。

***抜書き、開始***

「復興五輪」はスローガンなのか

東日本大震災福島原発

1.復興五輪とは何か

(略)

しかしそもそも「復興五輪」とは何を意味するのだろうか。

オリンピックを開催することで経済を活性化させ復興を推し進め、

アスリートの活躍や子どもたちがオリンピック出場を目指すなど、

スポーツの力で被災地に勇気や感動、自信を与えて元気にする、

すなわち

「五輪」→「復興」ということなのか。

あるいは世界各地からの支援を受け、震災からこれだけ復興することができた、

ということをオリンピック開催によって世界にアピールし、

支援に対する感謝と日本の底力を表現する、

すなわち

「復興」→「五輪」ということなのか。

前者はオリンピックを手段として復興につなげる、

いわば国内向けの意義であり、

後者は復興した姿を世界にアピールするという外向けの意義といえる。

(略)

***抜書き、終了***

どうでしょう。

「五輪」「オリンピック」を「国体」に

「世界」を「日本」に

「国内」を「県内」に

それぞれ置き換えてみると、

すっぽりと

私たちの

「希望郷いわて国体」に当てはまるように思えてなりません。

こういうことを考えながら、あと200日あまりを進んで行きたい、

と考える、

節目の前日です。

*****

「完全国体」ってすごいんですよ。

冬から秋までの全40競技が、同一都道府県で実施される国民体育大会

「完全国体」とよび

71回の歴史のうち、

今年の希望郷いわて国体が、7回目の「完全国体」。

岩手はすごいなあ…と、感じて、

ここで記事にしたりしていましたが、

「完全国体」の本当のメリットは

スケート、アイスホッケー、スキーの

3つの冬季競技会を実際にやってみてから

7ヶ月の間をおいて「本大会」を実施できる事です。

報道は

冬の競技成績がこれまでの最高であったことを伝え

(本大会に向けて、大きな弾みとなる、好スタート)

というニュアンスの論陣を張っています。

それは正しいことなのですが

「国体と復興‐冬季大会を終えての成果と課題‐」

という特集を組んで、

あるいは、

主催者が

同様の分析をして、本大会までに

準備や運営に修正を加えてしかるべきだよな…と、

なんの力もない、

口だけで何の行動もしない

「やじうま」の典型・平藤は、またまた、ヤジを飛ばしているのです。

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■節目に読みたい新聞記事

  ↓

 2011年12月7日の盛岡タイムス(リンク切れ用心のpdfファイル