がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

岩手型�B第三案

「がんばろう!岩手のスポーツ」がお届けする『岩手スポーツ検定』(番外編) 【問題】  この雛飾りは  『舘(やかた)びな』とか『御殿飾り』とか  呼ばれているそうです。  これは、  何家のおひな様で、  今、どこに飾られているのでしょうか。 【ヒント】  ▼今日の会議の会場にありました。  ▼輝子さんという女優さんがご親戚…というお家のものだそうです。 ********** 新しい岩手型国体を考えるシリーズ その�B 『第三案を求める』 【シリーズのコンセプト】  岩手県は、第71回国民体育大会(71国体)を、東日本大震災津波前の予定どおり平成28年に開催する方針です。しかし、大震災津波からの復旧・復興が最優先の課題ですから71国体の規模と準備運営の人員・経費は最低限とせざるを得ません。  とはいえ、45年ぶりに開催する国内最高のスポーツの祭典である国体を、全国に誇れる大会にするために、『協働』を基本とした『新しい岩手型国体』が提案されています。  そこで、全国のロールモデルとなるその『新しい岩手型』について考え、私たちがその運営にどのように関われるのか、関わるべきなのかを考えます。 ***** 第71回国民体育大会岩手県準備委員会第5回総会に出てきました。 開催方針の変更が承認され、 『東日本大震災津波災害からの復興のシンボルとなる大会として位置づけ、また、国体改革の趣獅燗・まえて先例にとらわれない「新しい岩手型国体」として開催する』方針で、予定どおりの平成28年に開催することとなりました。 参考までに開催方針の全文を記載します。 下線部分が、今回、追加された部分、見え消し部分が削除された部分です。 ***** 第71回国民体育大会開催方針(変更) 1 基本方針  平成23年3月11日に東日本を直撃したマグニチュード9.0の大地震とそれに伴う巨大津波等により、本県においても多くの尊い命と財産が奪われた。  本県ではこの東日本大震災津波災害からの復興をめざし、全国からの支援を受けながら「いのちを守り 海と大地に共に生きる ふるさと岩手・三陸の創造」に向けて全力を挙げて取り組んでいるところである。  第71回国民体育大会は、復興への取り組みが進められている平成28年に開催されることから、本県にとって東日本大震災津波災害からの復興のシンボルとなる大会として位置づけ、また、国体改革の趣獅燗・まえて先例にとらわれない「新しい岩手型国体」として開催する。  第71回国民体育大会は、岩手が持つ実直で温かな人情などの県民性や岩手が誇る歴史、文化、伝統などのソフトパワーを広く全国に発信し、県民の総力を結集して、夢と感動を与えるスポーツの国民的祭典にふさわしい大会として開催する。  この大会の開催を契機に、岩手のスポーツ文化の振興を目指すとともに、県民が地域に誇りを持ち、共生の理念を大切にしながら、心豊かで一人ひとりが希望を抱ける金色に光り輝くふるさと岩手づくりを推進する。 2 実施目標 (1) 東日本大震災津波被害からの復興の力となる大会  国体開催を通じて地域の一体感や活力の醸成を図り、全ての県民にとって復興の力となる大会を目指す。 (2) 県民との協働を基本とする開かれた大会  大会運営の徹底した見直しにより真に必要な業務を厳選し、国、県、市町村、競技団体等との分担と協力により当該業務を進めるとともに、企業、団体、ボランティア等の参画を促進するなど、県民との協働を基本とする開かれた大会の実現を目指す。 (1)(3) 岩手のスポーツ水準の飛躍的向上と生涯スポーツの推進を図る大会  ハイレベルなスポーツ選手や指導者の育成・強化に努め、本県スポーツ水準の飛躍的向上を図るとともに、スポーツを通して、県民が心身とも健康で心豊かな生活を送れるよう、生涯スポーツの一層の推進を図る。 (2)(4) 岩手の魅力を再認識し全国へ発信する大会  実直で温かな人情に代表される岩手の心、美しく雄大な岩手の自然や、先人が築き我々が受け継いできた歴史、風土、伝統、産業、食などの岩手の文化を再認識し、これら岩手の魅力を全国に発信する。 (3)(5) 岩手らしいおもてなしの心あふれ交流を広げる大会  岩手の素晴らしさを感じることができるような心のこもったおもてなしにより、出会いと交流の輪を広げ、県民一人ひとりがエネルギーを得て、地域に元気をもたらす契機とする。 (4)(6) 広く地域に根ざした大会  競技会場地は、県内各地に広く分散させ、地域住民の参加と連携を深めることにより、大会に対する県民意識の高揚を図るとともに、地域における体育、スポーツ、文化の振興を図る。 (5)(7) 簡素・効率化に努める手づくりの大会  競技施設は、県内の既存施設を最大限活用するなど、国体改革の趣獅燗・まえて簡素・効率化に努めるとともに、運営全般にわたりボランティアや民間活力を積極的に導入するなど、県民による手づくりの大会運営に努める。 (平成20年1月15日第1回総会決定)(平成24年1月30日第5回総会変更) ***** 『妥協と第三案』という言葉が思い浮かびました。 この前、ご紹介した、酎コ富士徳さんがお書きになった 『タイム・マネジメント4.0 ― ソーシャル時代の時間管理術』という本に載っていたのです。
ここで、相乗効果をイメージするためのモデル図を紹介しましょう。  図を見てください。両者の意見を点線の三角形とすると、「第三案」は外にある太枠の三角形にあたります。つまり、お互いの案を包括し、どちらのニーズにも応えたものが第三の案であるということです。 両者の意見の中間にある、グレーの小さな三角形は、両者の意見の違いや長所を全く活かすことなく、お互いのエゴにあふれた主張の末に生まれた「妥協案」です。両者の意見が反映されているという意味では同じですが、成果の大きさは雲泥の差だということがおわかりいただけるでしょう。
『県民との協働を基本とする開かれた大会』が、 大きく『第三案』になることを希望するとともに、『妥協案』陥らないように気を配ってゆきたいものですね。 ********** 【クイズの答え】 女優、長岡輝子さんがご親戚にあたるという盛岡・長岡家の『舘びな』で、盛岡グランドホテルのロビーに飾ってあります。 詳しくは、(少し昔の)マシェリの記事で。