がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

Praying Consumer

お願いします。

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震災後しばらく買い控えていた、エレベーターホールに売りに来るお弁当を、これからしばらくの間、買うことにします。

昨日の知り合いのホテル関係の方からの電話で勘違いしていたことに気が付いたからです。

電話は、7月28日に開幕する北東北インターハイの宿泊に関するものでした。

インターハイの選手を泊めることができない…というのです。

聞けば、次のような内容でした。

 ▼震災以降、宴会が一切行われていないため、宴会部門を縮小することにした。

 ▼したがって、宴会場を想定していたインターハイ選手の夕食を提供する見込みが立たない。

 ▼この大会は、1泊2食という決まりになっており、この状態では宿泊をお受けできない。

 ▼ご迷惑をおかけしそうなので早めに連絡した。

そういえば、送別会シーズンなのに、一度も宴会をしていません。

これから歓迎会シーズンですが、予定はまったく入っていません。

飲食業の方々は大変だろうな…と感じます。

さらに、今日のニュースでは、盛岡に店舗を持つ、青森本社の中三デパートが民事再生法の適用申請をしたということが流れていました。

震災後、ガス爆発でずっと臨時休業をしていました。

以前、記事にした、

セルジオ越後さんのコラムが思い起こされました。前後を略して引用します。

今、日本に何が必要か。被災地への義援金、節電、物資の救援。やらなければならないことは山ほどある。一方で、この国の経済活動をきちんと回すこともしなければならない。

経済活動、つまり血の流れを止めてしまうと、本当に日本が沈没してしまうかもしれない。だから、元気な人は、行動するべきだ。それぞれの立場で、どんどん働くべきだ。停電で3時間しか働けないなら、3時間だけでも働けばいいじゃないか。働けない人たちの分まで仕事を増やすのだ。使えない人の分までお金を使うのだ。いっぱい仕事をして、いっぱいお金を生んで、飲みに行って、お金を落として、税金を納めて、どんどん経済を回すべきだと思う。

経済活動が停滞していると、私も思います。

被災地に回さなければならないもの以外の消費は、経済活動の維持の面からも大切でしょう。

震災後、多くの飲料などの販売が止まったなか、

一日も休まずにお弁当を県庁に届けてくださっていたお弁当屋さんを応援しなければなりません。

弁当を買うことにしました。

昨日は、 Praying Player をお勧めしましたが、

今日は、Praying Consumer の勧めです。祈る消費者です。

もちろん、被災地の復旧は最優先です。

でも、並行して被害の少なかった地域の力も着けさせておかなければならないと思うからです。

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今日は、仕事で宮古市に行ってきました。

被害状況などは、多くの報道のとおりで「絶句」状態です。1mで生死を分ける津波の激しさを実感してきました。

お昼ごはんをどうしようか…ということになりましたが、

同行者が「がんばっている宮古にお金を落とそう!」という発案をし、全員、賛同して市内で食堂を探します。

駅前から西は見た目には普通の生活です。

その先、つまり海側は津波被害を受けています。

でも、街には、結構、人がいて、お店屋さんも店の前で商売をしていたりと元気です。

誰からともなく(たくましいなぁ)の声がでます。

同行者の一人が、以前、スーパーキッズの時に食事をしたという店を目指しました。

「丼の店 おいかわ」というお店です。

両側にガレキが積まれた道路を進んでゆくと、やっています、やっています。

調べると

2009年の夏にオープンしたようで、ご夫婦でしょうか、若いお二人でやっているとても綺麗なお店です。

鰍ッてあった調理師免許状をみると、調理されている男性は昭和60年生まれとあります。

(私の娘と同じ年だ!すごいなぁ、若いのに自分のお店を持って…)

丼を作る男性の方も、カウンターの中にいる女性の方も、とても丁寧にテキパキとお仕事をなさっています。

丼もおいしく、とても幸せなひと時を過ごさせていただきました。

帰ろうとすると、

女性の方が(スタンプカードをお持ちですか?)と聞いてきました。

私たちの様子を見れば、

「たぶん宮古市以外の県内から車に乗って仕事関係で宮古に来た人たち」ということがわかると思います。

スタンプカードを持っているはずはありませんし、

しばらく宮古に来ないかもしれないのです。

持っていない…というと(じゃあ、差し上げます)といいます。

(せっかくだから、もらっておくか)と待っていると、

なな、なんと、

(みんなで一枚だろうな)という予想を覆して、

一人に一枚ずつカードをくれました。さらに、システムの説明まで丁寧にしてくれます。

(絶対にまた来よう!)

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被災地の「どんぶり」やさんで、

「多くのものを失ったが多くのものが残っている」ことを実感しました。

元気のある人たち、前向きな人たちのお手伝いをしてゆくのも「復興」ですね。

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ありがとうございました。