お願いします。
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家に帰るとパンがありました。
盛岡スコーレ高等学校・スコーレ幼稚園を経営している
「学校法人スコーレ」のスコーレ事業部がつくったものです。
袋についているロゴマークをじっくりとみて (これだ!)
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宮古でヨットのインターハイを目指していた女子生徒がこう言っていたという話を聞きました。
「ヨットのことを考えることすら悪いことなんじゃないのか…と思ってしまう」
心臓にカーボンファイバーの毛が生えているといわれている私ですら、時々、思います。
「こんな時に、スポーツのことを考えていてもいいんだろうか」
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食事をするときには、「いただきます」といいます。食事を終えた時には「ごちそうさま」といいます。
誰に対して言っているのか…
食事を作ってくれた人に対してか、片付けてくれる人に向けてか…違うだろう、すべてに向けての感謝だろうと私は考えています。
独立行政法人中国労災病院の栄養管理部のページには「“いただきます”と“ごちそうさま”の意味」という記事がありました。
そのとおりだと思いますので、一部を引用します。
外国では、食事どきに宗教的なあいさつがよくみられますが、この2つ(hirafuji注:「いただきます」と「ごちそうさま」)は日本独特のあいさつです。*****食べ物への感謝と、大変な思いをして食べ物を用意してくれたことへの感謝の気持ち、食事への敬虔な気持ちを表すあいさつの言葉であり、日本の食文化の素敵な一面だと思います。
「いただきます」、「ごちそうさま」のあいさつとともに毎日の食事を重ねていくなかで、日本の素晴らしい食文化が、心と体に染み渡っていくのではないでしょうか・・・
豊かで便利な飽食の現代、「食べ物を大切に思う心」をほんの少し呼び戻し、本当の「豊かな食」を楽しみませんか?
スコーレのロゴには3つの英単語が並んでいます。「THINKING LIVING PRAYING」です。
その意味はスコーレのサイトには見つけることができませんでしたが「自由学園」でも同じ言葉を使っていましたので、引用しますと
「思想しつつ、生活しつつ、祈りつつ、『自由・協力・愛』を学びます」とありました。
祈りつつ、です。
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「青森山田高校男子新体操部の活動記録」というブログに、監督の先生が若くして亡くなった教え子を送った時の記事があります。その時の弔辞が載っています。引用します。
五体満足に好きなことができる体をもった自分たちがしなければいけないこと・・・そのとおりだと思います。それは
「一生懸命に生きること!!」
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災害からの「復旧」は何をおいても進めなければならないことです。
でも、
被害が少なく環境もある程度整っている私たちは、
「復興」を目指して、今を「一生懸命に生きること」をしなければなりません。
小学生、中学生、高校生の皆さん、
5年後に、岩手の、いや、日本の逆転勝ちを成し遂げるために、一生懸命に勉強をして、スポーツをしてその時のために人間を磨いておいてください。
お父さん、お母さんも、そうさせてやってください。それは恥じることのない行動です。
ただし、
Praying Playerとして活動しなければいけません。
日本のスポーツには二つの言葉があります。「お願いします」と「ありがとうございました」です。
これまで、
コーチやチームメイトに対しての言葉だったと思います。
これに、
被災された方々や復旧に当たっている人たちに対する感謝の意味を加えるのです。
「お願いします」
(私たちは、
未来の岩手をつくる人となるために、これからの時間、一生懸命にスポーツに取り組みます。
被災地におられる方々、避難されている方々、復旧のためのお仕事をしている方々、
しばらくの間、
皆さんのことを忘れて夢中でスポーツに取り組むことをご理解ください。)
「ありがとうございました」
(私たちは、この時間、復旧とは直接関係しないスポーツを一生懸命に楽しみました。
多くの方々のおかげでスポーツができたことに感謝しています。
スポーツで自分を磨き、必ず岩手の将来を担う人間になります。)
これでいいはずです。
これが「Praying Player」です。
We are Praying Players! がんばりましょう!
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ありがとうございました。