宮古高放送部員はインターハイでの式典進行やアナウンスを楽しみに準備を進めてきたが、その半ばで震災に見舞われた。「残念だったけど、一番つらいのはヨットに乗れない選手たち」(中済さん)と、晴れ舞台でマイクを持つ夢を一度は諦めた。 しかし、ヨットの由利本荘市開催決定に伴い宮古高から同市実行委員会に派遣されてきた柿崎朗教諭が、同校と宮古商高の放送部の生徒らに声を鰍ッ、両校からは選手以外に計16人が補助員として参加。同市も宮古市まで出迎えのバスを出すなど協力した。 一方、代替開催で出番が回ってきた本荘高。「(ヨット開催決定までは)インターハイに協力できるという実感がなかったので、携われることがうれしい」と菅原さん。「被災地の選手も多くいるので、選手の思いを無にしないようにしたい」と話し、式典に臨んだ。由利本荘市は、単に、ヨットの競技会場を引き受け、全国のヨット競技をする高校生の活動の場を提供しているのではありません。 これまで裏方としてインターハイに関わろうと準備してきたが断念せざるを得なかった宮古市の高校生と、 これまで協力しようとしてもその機会がなかった由利本荘市の高校生の両方にも、活躍の場を与えて下さっているのです。 スポーツイベントの運営はこうあるべきでしょう。感謝してもしきれません。 ********** 歓迎夕食会の途中で、花巻農業高校の「鹿踊り(ししおどり)」が披露されました。 素晴らしい演技でしたし、踊りの前に「能書き」を述べたり、歌詞を皆さんに見えるように表示するなど「見せる工夫」がなされていました。
濟州と由利本荘
今朝、強い雨の中を、いやいや歩いていると、傘をさした女子中学生が一人、猛スピードで私を追い越してゆきました。
オレンジ色のャ鴻Vャツの背中に「岩手から光を!」という文字があります。
たぶん、集合時刻に遅れそうなってあせっている中学生補助員でしょう。
今日・明日の二日間「第11回全国中学校総合文化祭」が盛岡市の県民会館で開催されます。
全国の中学生の文化の祭典もご覧になってはいかがでしょうか。
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昨日は「第15回日韓青少年夏季スポーツ交流事業」の歓迎夕食会に出席していました。
韓国・濟州市の小中学生が184名、岩手県を訪れ、花巻に滞在しています。
元気いっぱいの子どもたちです。
会食中、
そんな立場にはないのですが、韓国の方々に、震災後のこの時期に、花巻にチャーター便を飛ばして岩手県に来ていただいたことを本当に感謝していることを、心から、申し上げました。
夕食会前に、日本体育協会の方から次のことを聞いていたからです。
大韓体育会の方は、
「日本体育協会から岩手は安全であると聞いた。信頼しているので約束どおり子どもたちを派遣する」とおっしゃってくださり、予定どおりの選手団を送ってくださったのだそうです。
実は、
日本体育協会はヨーロッパのある国と1975年から青少年の相互交流を毎年実施しています。
今年も7月末から8月にかけて行ったそうなのですが、125人の予定参加人員に対し、来日したのは60名程しかいなかったことから、韓国の対応について心配していたのだそうです。
ヨーロッパと韓国の「距離の差」だけではないものがあるんだな…と、私は感じました。
それにしても情けないのは、
私が、お隣の国の方々と会話することができないこと…片言の英語でコミュニケーションをとるほかありません。
大学での第2外国語は、やっぱり、お隣の国の言葉にするんだったと、今頃になって反省しています
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今日の秋田魁新報「さきがけon The Web」に、「二つの開催地タッグ、ヨット開会式 宮古、本荘高生が進行」という見出しの記事がありました。(リンク切れ用心pdf)
同じ記事は岩手日報にも載っていたのですが、さらに、「さきがけ」にはこうありました。
引用の無礼は承知のうえですが、皆さんにご紹介せずにはおられません。
(去年8月に行われた「北上みちのく券\まつり」の動画がここにありました。どうぞご覧下さい。)
ここにも高校生の活躍の場がありました。