気が付けば3月31日になっていました。
県教育長は今日で退任です。今日の午前中の今年度最後の会議でこのようなお話がありました。
▼千年に一度の未曽有の災害の復旧途中にある。
▼人知を超える災害に、人の知恵がどこまで追いつくかということが問われている。
▼困難辛苦の時こそ、人の真価が問われる。柔軟な考えを持って取り組んでほしい。
▼しかしながら、個人技で対処できる課題ではない。組織でベクトルを合わせて取り組むこと。
▼知恵を出し合って困難を乗り越えてほしい。
まったく、そのとおりだと思います。がんばります。
午後に、
例年の花束贈呈などのセレモニーもなく、エレベーターホールで拍手に送られて、一人、コートと鞄を持って離任してゆきました。
ありがとうございました。
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さて、
わが課からも、8名の職員が出てゆきました。
目と目でコミュニケーションがとれる今の人たちで仕事を進めてゆくことが、スピーディーで楽ちんなのですが、
ご本人たちのキャリアアップのため、組織のバージョンアップのためには人事異動は必要なことです。
やむを得ません。
しかし、
送別会も何もなく、簡単な「離任式」だけで送り出さざるを得なかったことは、不本意であります。
ごめんなさい。
これからもよろしくお願いします。
簡単な離任式では、
転任する「グルージャ盛岡応援団」の職員が
「がんばろう!岩手のスポーツ」シャツを披露してくれました。
朝早くおきて作ったのだそうです。ありがとうございます。
がんばりますよ、岩手のスポーツ!
(明日の着任者紹介も、この類を密かに期待している私です。)
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会議の中で「花は何で咲くのだろう」という考えが、唐突に浮かんできました。
時間が来れば咲くのかな、時が解決してくれるということかな…と思いましたが、
考えると、違っていることに気が付きました。
気温、日照…様々な条件が整わないと花は咲かないのです。
災害からの「復旧」は芽が出るまでということなのかもしれません。
花を咲かせるのが「復興」であるとすれば、
いつ芽が出てもいいように、花を咲かせるための様々な条件を整えておく必要があります。
東京にある「国立スポーツ科学センター」にある、フジヤマのトビウオ・古橋廣之進さんの記念碑にはこう刻んであるのだそうです。
時期が来て、
子どもたちが「魚になるまで泳ごうと思った」時に、
その望みをすぐにかなえてあげられる環境を整えておくこと…
これこそ、私たちが、今からしておくべきことですよね。