宮古に行ってヨットをしている高校生と、直接、
お話をしてきた方からの様子をお聞きする機会に恵まれました。
艇が全部流されたから乗るヨットがない、
もしも、ヨットがあったとしても、生活に精いっぱいで部活どころではない…
というあたりかなと簡単に考えていましたが、その女子生徒はこう言ったのだそうです。
「ヨットのことを考えることすら悪いことなんじゃないのか…と思ってしまう」
そんな気持ちで生きているんだ………涙をこらえるのがやっとでした。
被災もせず、現場にもゆかず、勝手に軽い思い込みでブログを書いている私には、想像を超えた「彼女の思い」でした。
もしかすると、
スポーツで頑張っている多くの子どもたちが、こんな思いを持って生活しているんだろうか…
と切ない思いでいっぱいです。
私たちは、
この子たちのために何ができるのだろう、何をしてやれるのだろうと自問せざるを得ません。
ヨットを買ってやること、練習の場所を準備してやること、大会の参加経費を援助してやること…
そんな、すぐに思いつく当たり前でのことでは解決できない大きな大きなことが起きているような気がします。
魔法の呪文「しょうがないな『こんな時』だから」でスルーしてしまうにはあまりにも重い
「彼女の思い」です。
知恵を絞って力を尽くして、私たちが頑張ってあげなければなりません。
高校生活最後のイン
ターハイ、夢をかなえてあげたい。
もう一度、
青森山田高校新体操部の
ブログから引用します。私も同感です。
「やはり大会に出場したい!!という考えも決して恥じることはない考えだと思います。」
**********
今日の
岩手日報に、
【大槌】「児童交流」の絆固く 紫波町が受け入れ という記事がありました。
東日本大震災の被災者が内陸部へ移動を始める中、紫波町は大槌町の被災者を受け入れている。紫波町・志和地区と大槌町・吉里吉里地区が児童の交流事業を続けていることがきっかけ。(中略)
学習会は本年度で26回を数え、地域ぐるみの交流に発展。紫波町は震災後、大槌町の被災者の受け入れを決めた。
同公民館には22日現在、83人が避難。志和地区の住民が居住スペースを整備し、炊き出しを担う。紫波町内の温泉施設が協力し、入浴のためのバスも運行している。(後略)
今日、
紫波町体育協会にお勤めの、
日本体育協会公認
アスレティックトレーナーの方からメールをいただきました。
題名は「トレーナーとして」。
先日、紫波町の志和地区の被災者を受け入れているところから連絡がありまして、体操等指導等して戴けないか?と保健師さんから連絡があり、状況を確認しながら対応してきました。
で、その保健師さんに対応出来る事ということで、添付ファイルにあるものを置いてきました。
もし、よろしければ我々が出来る事が記してありますので、何かあった場合は声鰍ッて下さい。
特に、我々が試合時に使用している「体調チェック表」が役立つのではないのかな・・・と思っています。保健師さん方も使用しているかと思いますが、とにかく食事でおもてなしがドンドンおおくなってきていますので、体重の変化で思いもよらない病気が発生する可能性があります。
参考になれば。
「アスレティックトレーナーの仕事」の一つに「教育」があります。少しでも我々の知識を提供し、子供達に教える事ができればと考えています。
(添付ファイル「対応可能な事」をご覧になりたい方は
ここをクリック。お問い合わせは私まで。)
もしかすると、
避難所の皆さんも「体を動かすことを考えることすら悪いこと」と思っているのかもしれません。
そうではありませんよ。「恥じることはない」考え方です。
どうぞ、
スポーツ関係者を活用してください。私たちは、皆さんにお手伝いをする機会を待っています。