京セラの創業者・稲盛和夫さんの有名な方程式を思いだしました。
「仕事の成果=熱意×能力×考え方」
熱意・能力は、量として捉えられ変化の範囲は「0〜100」で変化しますし、
考え方は、方向を持った量として捉えられ、変化の範囲は「・00〜+100」の間で変化するということです。
3項目が「100」になれば、仕事の成果は満点の「100万」になります。
逆に3項目の鰍ッ算ですので、どれか一つでも「0」があれば、成果は「0」です。
これが最低点かというと、そうではありません。
方向が正反対の「・00」となったときには、成果は「・00万」…これが最悪です。
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昨日は、第71回国民体育大会選手強化本部が主催する「小中高指導者連絡協議会」という会合がありました。
県内の各競技団体の小学生・中学生・高校生カテゴリーの指導者が集まり、パネルディスカッションを行っています。
会の趣獅ヘ、主催者の挨拶の言葉にあるように次のとおりです。
「(略)小中高の指導者の連携についてディスカッションを行います。
ご出席の皆様には、6年後の目標達成のために、忌憚のないご意見・ご提言をいただき、
各競技団体の皆様が、
学びあい・刺激しあいながら選手を育成してゆかれますことをお願い申し上げまして、
挨拶といたします」
フロアからの多くの発言を聞きながら、
(各競技団体の代表としてきているはず人たちなのに、こんなに考えている方向が違うんだな。
岩手の競技スポーツに携わる人たちのうち、いったい何人が、
「6年後に男女総合優勝」を指標として示される
「新しい岩手のスポーツ振興体制」を確立しなければと考え、覚悟を決めているのだろうか)
としみじみと感じていました。
つまり、私たちは、
岩手県の競技団体の「方向」も揃えることすら出来ずにいる…ということです。
こんなことでは、
県民運動やら、経済産業界の協力やらと、
競技スポーツの「外」におられる人たちにアクションを起こす段階では至っていない…と考えられます。
しかし、時間は刻々と迫っています。手をつけないわけには行きません。
国民体育大会の岩手開催まではあと6年…と言っていますが、あと5回の大会の後には本番がやってきます。
次の「事業に失敗するコツ」をもう一度読んで、仕切りなおし…です。
1 旧来の方法が一番いいと信じていること。
2 もちはもち屋だとうぬぼれていること。
3 ひまがないといって本を読まないこと。
4 どうにかなると考えていること。
5 稼ぐに追いつく貧乏なしとむやみやたらと骨を折ること。
6 良いものはだまっていても売れると安心していること。
7 高い給料は出せないといって人を安く使うこと。
8 支払いは延ばす方が得だとなるべく支払わぬ工夫をすること。
9 機械は高いと云って人を使うこと。
10 お客は我がまま過ぎると考えること。
11 商売人は人情は禁物だと考えること。
12 そんなことは出来ないと改善せぬこと。
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催しの中では、「きっかけ」となる様々なお話がありました。
陸上競技の指導者の方は、
▼岩手の中学の陸上競技部設置率は16%で全国下から2番目。
▼しかし、特設の部として活動しているので、
実は、他部に所属している生徒に陸上競技を指導することができる
スケート連盟の指導者の方は、
▼岩手県には、幸か不幸か、スピードスケートのリンクは一つしかない
▼したがって、選手も指導者も、みんな一緒に練習でき、小中高の連携が十分図られている
挙ケの指導者の方は
▼中学に部があった方が良いに決まっている
▼しかし、高校で挙ケを始める生徒は、中学で行っていた部活動をリセットし、
「ゼロ」からの再スタートをしようという動機で入ってくる場合が多い
▼数多くの生徒が挙ケ部に入部する理由はこれである
中学に部がないことや常設部が少ないこと、あるいは、練習のリンクが一つしかないことを、見かたを変えて『強み』として活かす…なんと素晴らしい考え方のできる方でしょう。
こういう考え方を発表していただいて「学びあい・刺激しあい」の機会となればよいと思った企画だったはすでしたが…企画だおれでした。
以前、記事にした「結果が出ない原因」をさらうと、
1 できると信じていない
2 まだ時期が来ていない
3 やり方が間違っている
4 もともと無理がある
5 本気でない
時期が来ていなかった、
いや、
私たちがこれまで「方向揃え」を怠っていたために、まだ「時期が来ていなかった」と捉えるのが妥当でしょう。
やっぱり、仕切り直しです。