今朝の岩手日報には
「求人倍率半減0.71倍 来春卒の高校生 03年卒以来の悪化」という見出しの記事がありました。
100人の就職希望者に対して71の採用予定しかないということです。
大学の競争率の計算方法で計算しなおすと、1.41倍でしょうか。
大学受験と比べると、あまり、深刻ではないんじゃないの…とお考えの方々もあるかも知れませんが、この数字は「全国」の数字です。
読みすすむと「本県は0.23倍」という小見出しもあります。
去年の「半分」の求人数だそうです。
求職者は4104人、求人数は931人ですから、なんと、県内就職希望のうち、3173人は県内に就職できないということです。
これも大学の競争率の計算方式になおすと、4.41倍!
ああ、何ということでしょう。
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昨日、ある高等学校で「就職試験出陣式」が行われました。
その出陣式での『学校長激励の言葉』です。
ほぼ、丸写し!
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9月16日から高校生の就職試験が始まります。
今年の就職は「厳しい、厳しい」と言われていますが、本当に厳しい状況のようです。
あなたがたがこれまで一度も経験したことのない「落ちる人のほうが多い試験」ですから、
なんとしても一回目のチャンスを逃さないように、がんばってください。
さて、
就職試験のなかで、一つだけ、自分の思うとおりになるものがあることを知っていますか?
それは「自分の姿」です。つまり、服装であり、髪型であり、履物です。
今年の「進路指導の手引き」の最後のページの最後に載っている「合格体験記」をお読みになりましたか?
盛岡市内のホテルに合格して今元気で働いている、去年の卒業生のものです。
では、読んでみます。
私が一番心配だったのは面接です。先生との練習では、目が泳いでいると言われたり、内容が薄いと厳しい指導を受けたからです。それ以上に、自分で緊張しているのが分かって、本当に大丈夫か?と何度も思いました。
でも、
いくらあがっても、服装と髪型はちゃんとできると思い、服装面だけは文句を言われないように心がけていました。<以下、略>
同じ人が、試験を終わってすぐに書いた「受験報告書」にも同じようなことが書いてありましたので、これも一部を読んでみます。
挨拶と笑顔は忘れるな。服装は「やりすぎだろう」くらいきちんとしろ。就職試験では誰があなたたちを評価するのかということを考えて行動してくださいね。他の学校の生徒がだらしないからって気を抜くな。前髪固定しろ。
筆記のときの態度はぜったいに見られてる。
(作文の「字数制限なし」と言われたが、8割ぐらいのところにうっすら線が引いてあったから、そういう所までしっかり見ろ)
残された数日間、誰が何を求めているのかを想像して、準備に励んでください。
たった今から、試験が終わって家に帰るまで、力の限りがんばってください。
皆さんの全員合格を祈っています。
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がんばれ、岩手の高校生!