今日の岩手日報スポーツ欄を読んで、うなってしまいました。
昨日まで行われていた、自転車の「第1回ステージ・レースinいわて」の個人総合優勝者の笠原恭輔選手(関東高体連選抜、埼玉・小松原高校3年)の記事です。斉藤という署名が入っています。
書き出しが「エースを支援するチーム戦術がピタリと決まった。」
かいつまむと
▼笠原選手は前日の第3ステージまでを終えて首位に18秒差の第2位
▼関東高体連の「チームで頑張れば最後の上りで必ず逆転できる」と考えていた
▼関東高体連選抜は6人編成のチームでエントリーしている
▼もしも、レース途中で優勝を狙って集団から飛び出した選手がいたならば、
笠原以外の関東選抜の選手が追い
▼プレッシャーをかけ完全な先行を防ぎ、スピードに変化をつけさせ疲労させる
▼その間、笠原は集団の中にいて、最後の勝負の時を待っている。
優勝した笠原選手は 『チームのおかげです』 と述べているし、
同じチームの天野選手は
『つらかったが、他のチームに脚力を使わせることができた。エースを勝たせるのが自分たちの仕事』
と言っていたようです。
普通の人は、
自転車のロードレースの中に、このような作戦や展開があることを知りません。
知って見るのと知らずに見るのでは、楽しみ方が全然違います。
私は、
自転車ロードレースのチーム展開の魅力について、これほど詳しく書かれた新聞記事を見たことがありませんでした。
おそるべし★岩手日報 です。
でも、活字だけでは想像できない人のために、私の撮った写真を載せます。
左:「逃げた」2人と後続集団です。青いユニフォームは関東選抜の選手
右:実は2人の前に紫波総合高校の佐々木泰三選手(中央の白)が単独で逃げていましたが、
次の周回でつかまってしまいました。
ちなみに後ろに写っている車は、18番立哨員の車です。
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◇あら、hirafujiさんも、ロードレースのチーム展開について似たようなブログ記事を書いていたことがありましたよね。
◆ああ、この記事ね。「係員の空想」
◇ほらほら、そのブログでは新聞と同じようなことを書いていますよ。
(集団全体のスピードを上げさせ、余計な選手を千切るために、一人、飛び出したり、
集団の中で優勝候補を牽制してレースのペースを作らせなかったり、
優勝候補を引っ張り出して集団のスピードを落とさせ、
同じチームの3年生の負担を軽減させようとしたり…
自分を犠牲にしても、
チームのためにいろいろなことを行っていた、9.7km8周の2時間だったんだなぁ)
◆でも、決定的な違いがあるんだ。今日の新聞記事と私のブログには…。
◇あら、一体なんでしょう?
◆丸括弧と鉤括弧…だよ。
◇えっ!? ( )と「 」?
◆私のキーフレーズは丸括弧の中にあるけれども、新聞のそれは鉤括弧のなかにある。
◇ほほう、確かにそうですね。
◆私は報道機関の人間ではないから、選手に取材が出来ない。
したがって、私のキーフレーズは、私の想像に止まっている。
◇ほほう、確かにそうですね。
◆一方、新聞のキーフレーズは記者の方の想像が選手の言葉で証明されている。
鉤括弧は丸括弧の上位にあるのだと考えられるよね、そういう意味で。
◇でも、それでいいんじゃありません? どうせhirafujiブログだから。
新聞ならぬ「チンブン」でいいんですよ、「珍聞」で!
◆ぎゃふん!