がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

鞭牛と空海

 岩手県クイズ  【問題】  さて、どなたの像でしょう?  【ヒント】  平成9年から現在の場所にあるらしいのですが、気がつきませんでした。  国道沿いには、他にもまだこの方の像はあるんだそうです。  手にしている「玄翁やノミ」で拓いた道路の総延長は400kmとも言われています! ********** 今日は宮古市に行ってきました。 知り合いの方のご家族にご不幸があったために出かけてきたわけです。 おととい、昨日と叙勲の祝賀会、今日はご不幸のお悔やみ…喜んだり悲しんだり、大変な週末です。 ご不幸に関しては、知り合いの方のお父さんということもあり、まったく情報がありませんでしたので、火葬場の待合室で聞き耳を立てて情報収集につとめた結果、ある程度のことは「なんとなく」わかったような気がしています。 (お葬式に出れば、「弔辞」でその方の生前のご様子が述べられ、いろんなことがわかるのになぁ…) と思って、さらに聞き耳を立てていましたが、ふと、昨日のことを思い出しました。 叙勲の祝賀会では「しおり」が配られ、その中に、ご本人の経歴などが記載されています。 何をなさってきた方であるかがよくわかります。 (なるほど、勲章に限らず、何かの祝賀会をしてもらうと、多くの人に『これまでの自分』を知っていただく機会になるわけだな) ***** 昨日の祝賀会の方のご功績は「スポーツ振興功労、元県ソフトボール協会会長」です。 でも、別の職業をお持ちです。 ご職業のほうでもそのャWションが示されるように立派にお勤めされ、その合間に、スポーツの振興にお力を尽くされた功績です。 いわば「二本柱の人生」を歩んでいらっしゃるということでしょう。 ***** ここで「二本柱」に話は展開します。 帰りに寄ったお蕎麦屋さんのテーブルには「宮古の塩」という「塩」がありました。液体のものもあります。(写真右) 裏のラベルを見てビックリ!製造者は「大坂建設株式会社 三陸海洋深層水事業部」とありました。 調べると、漁港・港湾整備事業を得意とする、岩手県宮古市の建設会社が、平成10年に、社会情勢の変化に対応するため「海洋土木事業の延長線にある『海洋深層水の研究、開発』に着手」し、今では「海塩」「にがり」を製造販売しているんだそうです。 ところで スキーのフリースタイル(モーグル)の昨シーズンのワールドカップ総合チャンピオン、北野建設所属の上村愛子選手が使っているスキーブーツは「レグザム(REXXAM)」というブランドです。 なんと香川県にある「マイクロエレクトロニクス技術を核」とする「隆祥産業株式会社」という会社が作っています。ちなみに、この会社は「マイクロエレクトロニクス関連技術」から派生したものとして、スキーブーツのほか、「本格派ドイツ風さぬきビール」(その名も「空海」、「父帰る」)も作っている会社です。 しかも上村選手は、兵庫県伊丹市出身ですから、「関西と四国でスキーのモーグル世界一」になっているわけです。 やられています。 どちらの例も、核となる技術の派生から新商品を開発しきちんと「アウトカム」を出している会社だと思います。 「全治数年」といわれる景気の落ち込みのようですが、私たちも、ただなんとなく、サイクルを回しているのでは衰退する一方だなぁ、今こそ、チャレンジしなければならないのだろうな…と考えさせられた一日でした。 ********** 【クイズの答え】 国道106号の宮古市(旧新里村)茂市(もいち)交差点の脇にある 牧庵鞭牛和尚(ぼくあん べんぎゅう おしょう)像
1755年、46歳の時に三陸、閉伊地方を襲った飢饉で古来より陸の孤島であったこの地方のあまりの被害の大きさに、内陸との往路を築く事を決意、三陸沿岸の海辺道をはじめ、宮古から盛岡に至る往路(現在の国道106号線の元となる)などの開削に生涯をささげた。
とありました。