帰りに見た東の空の月は、大きくてオレンジ色でした。
でも、朝4時ごろの西の月は、もっと大きくて、もっとオレンジ色であることを、
この前、知りました。
今日は、おじさんの火葬に行ってきました。
祭壇にあるおじさんの写真と「だんご」を見て
(ああ、祖父の葬儀のときも、父の葬儀のときも、
おじさんが「だんご」と「四華花」と「せんべい花」を作ってくれたっけな…。
もうだれも作ってくれないんだろうな。)
と、いろいろなことを思い出して、とても悲しくなりました。
お元気なときも、凄いなぁ…と思っていましたが、亡くなって、さらに凄かったなぁ…と感じました。
昇ってきて東にあるお月様よりも、沈むために西にあるお月様のほうが大きく見えることと、何か共通しているのではないかと怪しんだ次第です。
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平日の真っ昼間ですので、勤め人はなかなか出られるものではありません。ご年配の方々が多い火葬でした。
会う人、会う人に怪しまれ、ほとんどの人にこう聞かれました。「お母さん、お元気?」
(ははぁん、
こういうところに息子が顔を出すのは不自然だから、
秘密で入院でもしてるんじゃないかと疑ってるな。)
「はい。おかげさまで。明日のお葬式と法事には母が出ますから。」
(老人クラブの温泉旅行とぶつかったから、お前行け!って言われたなんてとても言えない…)
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少し早く行ったので、しばらく待合室で待っていました。
盛岡市議会議員の方が、お二人お見えになって、私の座っていたソファーに並んで座りました。
おじさんの住んでいた地区を地盤としているのでしょう、他の会葬の方々と話が弾んでいます。
火葬場が新しくなるが、移転はできなかったこと。駐車場は立体になり今の3倍の能力を持つこと。
駐車場といえば、太田スポーツセンターの駐車場は狭くて大変なこと。
スポーツといえば、2巡目の国体の開会式はどこでやるのだろうか…ということ。
開会式といえば、今の県営運動公園では狭すぎるという話があること。
県営運動公園といえば、走路を広げなければ全国大会の規格は満たさないが、大きくすることが難しいらしいということ。
じゃあ、私たちの、太田地区に作ればいいべい!…ということ。
そのとおり、そのとおり…ということ。
口を出したくて、出したくてたまりませんでしたが、我慢したかいがありました。
実は、みなさん、自分の街で大きなイベントをしてみたいと思っていることが、わかりましたから。
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【せっかく作るなら】
火葬場の遺族控え室は2階にあります。
控え室に通じる階段のふもとに、知り合いのおばあさんたちが、のっこりと溜まっていました。
何してるの…と聞くと、
膝が痛くてのぼれない、のぼれても降りてくる自信がない、畳敷きの部屋には座れない…
と、口々に答えます。
次に作るときには、生きている人にも優しい施設にしてくださいね。