がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

ユニセフのbbb

昨日は、第63回岩手県高等学校総合体育大会の総合開会式でした。

 私も盛岡市岩手県営運動公園陸上競技場に行き

 生で、式典を見させていただきました。

 左は、総合開会式のプログラム表紙です。

 ほとんどの都道府県では行われていない、

 全県の学校の1年生をスタンドに集める形式で行われる

 ミニ・インターハイ開会式です。

概要は

 ▼県下84校から、

  選手団としてトラックを行進する生徒 2,188人、

  スタンドにいて応援団として活動する生徒 12,880人の合計 15,068の高校生が集まり

 ▼121人の式典役員、690名の高校生補助役員に支えられながら

 ▼応援合戦、入場行進、式典などを繰り広げる

という、岩手県高校スポーツの最大の祭典です。

今年は、開催できるかどうか心配されたのですが、岩手県高等学校体育連盟の皆様のご尽力により、

「特別な年の総合開会式」という意味合いを持ちながら、無事開催されました。

例年との相違点は

式典後半部分に「選手団激励」のセレモニーが入ることでした。

当然、

前半のご挨拶のなかでも、東日本大震災津波の被害に関することが触れられ、

選手宣誓は被災地・釜石の釜石高校陸上競技部村松将壽選手が行っていました。

後半は、

4名のサプライズ応援ゲストとして

陸上競技:末續 慎吾、千葉真子、水泳:中村真衣、バレーボール:大山加奈の4人のオリンピアンが岩手の高校生を激励してくださいましたし、

全国トップレベルの不来方高校音楽部の激励合唱、

盛岡第一高校の応援団が指揮して会場がひとつになって行った「がんばろう!岩手」三唱、

内陸支部の高校生代表・花巻北高校の生徒会長:高橋 諒くんの激励の言葉、

沿岸地区の高校生代表・高田高校のソフトテニス部主将:金 優里香さんの決意表明

と続きました。

やっぱり、「特別な年の総合開会式」でした。

千葉真子さんのブログと、大山加奈さんのブログに昨日の様子が写真入でUPされていました!)

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直接被災したり、今もなお避難所となったりしている学校の選手が入場してくると、

メインスタンドの拍手は、ひときわ大きく鳴り響きました。

激励でしょうか、感謝でしょうか…。

私、そのあたりから、左目からだらだらと涙が流れ始めました。

とにかく、大会会長のご挨拶を聞いたり、県教育委員長の激励の言葉を聞いたりするたびに、

左目、右目と、何かが流れ出す穴の数がどんどん増えてゆき、

最後には、両眼・両鼻から…

一生、忘れない開会式に出席させていただきました。

開催していただいてありがたかったなぁ、高校生に大きな力を与えただろうなぁ…

と、関係者に感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

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さて、本題です。

今年の総合開会式プログラムの一番下に 「■特別支援/公益財団法人 日本ユニセフ協会」とあることに気がついたでしょうか。

あるいは、

競技場内に、水色の「unicef」のバナーやノボリがたくさん掲出され、

補助役員やサプライズゲストのオリンピアンが、水色の「unicef」Tシャツを身につけていたことに気がついたでしょうか。

総合開会式に来る行進選手・応援生徒のバス代は、生徒会費からなどの学校負担か、参加者負担でまかなわれています。

今年は、「被災した学校はお金がなくて参加できない」という話が出ていました。

でも、

日本ユネスコ協会が、

総合開会式を含む岩手県高等学校総合体育大会に参加する被災生徒への支援を申し出てくださり、

岩手県高校体育連盟がその事務的業務を行うことによって、全校参加・例年規模での総合開会式が開催できてます。

具体的には、

開会式では、

被災により学校や保護者の経済的負担が困難な学校の応援団の移動経費、つまり、バス代の全額を補助していただきましたし、

4人のオリンピアンのうち、ユニセフのTシャツを着た女性3人は「日本ユニセフ協会」が派遣してくださった方々です。

(なお、末續 慎吾選手はスポーツ用品メーカーの「ミズノ」が派遣してくださいました。)

日本ユニセフ協会のご支援がなければ、

昨日のあの感動を、被災地の高校生を含む岩手県全県の高校一年生に経験させることは、かなわなかったのです。

先ほどの総合開会式プログラムの中には「荒天時の会場・次第」が印刷された「追加ページ」が挟み込まれていました。

その裏には次の印刷がありました。

じっくり読んで、痺れました。

被災地の子どもたちの状況が、

被災以前よりも良い状態になること( build back better )を目指して、支援活動を展開しております。

私たちもbbb( build back better )、つまり、「復旧のみに止まらない復興」を達成しなければなりませんね。

【追】

日本ユネスコ協会の支援は、今回の高校生の開会式支援に止まらず、

被災した生徒が県大会に参加する場合経費の一部を補助してくださることになっています。

これは、

中学生と高校生の両方が対象になっていて、中学校体育連盟と高等学校体育連盟の先生方が事務仕事をなさっています。

ありがとうございます。

【さらに追】

今日、出かけたとき、通り道に漕艇場がありましたので、ちょっとよってみました。

漕艇場では、今回の津波の被害で、

まだまだ艇を出せないであろう宮古高校と、すべての艇と練習場を失った山田高校が、練習前の艇の調整をしていました。

帰るときに、

滋賀ナンバーの大きなトラックが、ボートを3艇載せて駐車場に止まっていました。

古い艇を持ってきてくださったのでしょうか。

先月のヨットといい、今日のボートといい、多くの人たちのご支援を受けている私たちです。

本当にありがとうございます。

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◇夕方から、やたらに、機嫌がいいように見えますが、どうしたんですか?

◆うっ!

 わかる?

◇なんとなく…。

◆ほら、ほら。

◇ほう、岩手競馬 … 600円投票して、払い戻しが1,030円、なかなかいいですね。

 でも、もう一工夫した投票でもよろしいんじゃありません?

 人に見せるのは恥ずかしいような投票ですが…。

◆いいの、いいの。

 岩手競馬がなくなれば、水沢競馬場がなくなる。

 水沢競馬場がなくなれば、

 その中にある馬術競技を行うための「馬術馬場」と岩手県馬術連盟の厩舎がなくなる…

 だから、以前、説明した理由で、投票してるんだよ。

◇そんなこと言っても、払い戻しはやっぱり嬉しい…でしょ。

◆ご、ご明察!