◇いかがですか、自称「風邪」とかは?
◆本当に風邪です!
◇はい、はい。お大事に。
ところで、今日は何かお話なさりたいんですね。
◆「観客」です。
◇知ってます。「観客もゲームの一員」ですよね。
今、テレビで、ジャンプの葛西選手が、大歓声の中を飛び、大きなため息の中をK点手前に降りてしまいました。
◆ああ、残念。でも、2本目はお客さんが向かい風を吹かせるよ。きっと。期待しよう。
◇ところで、昨日、ラジオで、札幌ドームでスキーの世界選手権をやってるとか、訳の分からないことを仰ってましたが、風邪のせいで言いまちがったんでしょう?
◆本当です。
『国際スキー連盟のカスパー会長は、世界選手権初の屋内コースの札幌ドームを
「多くの観衆を集められる。すばらしい雰囲気をつくり出すだろう」』と言った
と スポーツ報知 にあります。
◇どれどれ、あ、本当だ。 札幌ドームのサイト にありました。
おや、観客の声もありますね。
「エキサイティング!」。ノルウェーから会社の同僚六十五人と来日したバント・エノクソンさん(48)は何度も繰り返した。「屋外だと選手は一瞬で通り過ぎてしまうが、ここは大型画面や実況で常にレースの状況が分かる。ノルウェーにもこんなドームが欲しいね」( 北海道新聞 )なるほど、計算するとコースを5周するようですから、お客様は5回も選手を見ることができる!
◆しかも、オーロラビジョンで全コースを中継してるんだね。これは、おそるべしだね。
◇ちょっと待ってください。
お客様が、選手を5回見ることができると言うことは、選手は5回見られる…つまり、5回も応援してもらえるということですか!
◆そのとおり。さっきの北海道新聞の記事にあったよ。ほら。
ドームは選手の心もとらえた。この日、複合個人スプリントで二位に入ったマグヌス・モアン選手(23)=ノルウェー=は「雰囲気がよく、楽しく走れた。観客が三万人くらい入ればもっと良かった」と語った。◇日本の福田修子選手も「歓声が後押ししてくれた。」( スポーツ報知 )と言っていますね。
◆やっぱり、お客さんの声援は、試合のレベルを上げることは確実ですね。
私たちも考えるべきですよね。
『せっかくやるなら、多くの人たちに見ていただいて、レベルの高い競技にしてゆく』か、
『仕方ないから、最低限の施設で、試合だけをやらせる』か…
◇なるほど。hirafujiさんのモットーを思い出しました。
『話はおもしろく、彼は臭く。どうせやるなら徹底的に…』でしたよね?
◆「彼」?彼は臭く?なんのこと、それ…
◇だって、はしたないんですもの…彼を英語で言うと?
◆”He”
◇それをローマ字読みすると?
◆へっ!?
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今、私の手元に、ある競技の「キッズ・マニュアル」の原案があります。
その巻末には、「付録」として「コード」についての記載があります。
「規則・規範」と言う意味の「コード」ですが、4つのコードに分類されて示されています。
▽プレーヤーのコード
▽コーチのコード
▽レフリーのコード
▽親と観客のコード
最後の「コード」にはビックリしました。内容を公表できる時期になったらば、皆さんと考えたいと思います。
いずれ、私たちには、
「お客様に楽しんでいただいたうえ、一緒にゲームの質を高めていただく」ところまで「連れてゆく」責任があるようです。