3月9日は「岩手県スポーツ歯学協議会」という会議に出席しました
移転・新装となった岩手県歯科医師会館(愛称「8020プラザ」)が会場です
さて会議では
当然、マウスガード(マウスピース)装着の推進が話題となります
これまでの研究の結果
◆マウスガードは、口腔外傷の予防に役立つ
◆マウスガードは、脳震盪などの脳へのダメージを防ぐとされている
◆マウスガード装着は、競技者のパフォーマンスにマイナスの影響を及ぼさない
などがわかっているということです
したがって、マウスガードは
『選手の口・歯・脳へのダメージを防ぐ効果を持っていて、装着してもパフォーマンスの低下がない』
ものであると言えるようです
普及しない原因は
その有効性(=安全に練習と試合ができる)が指導者に浸透していないことにある、と考えられました
スポーツに限らず、コーチの使命は次の2点にあると考えています
▽指導対象者のパフォーマンスを高めること
▽指導対象者の安全を守ること
しかし、どうも『パフォーマンスをあげるメリット』があるかないかで物事を判断してしまう傾向にあるのかも知れません
ここで、思い出したのは
3月4日のアンチ・ドーピング関連研修でのお話です
講師の先生は、アンチ・ドーピングの取り組みを「ゲリラ戦」に例えて説明されていましたが
その中でもっとも興味深かった言葉は『味方の中に敵がいる』でした
具体的には
◆スポーツ関係者がドーピングをしたり、ドーピングをさせたりしないように
◆スポーツ関係者がアンチ・ドーピング教育やドーピングの検査をしている
ということでしょう
ここには『安全よりも(不正な方法による)パフォーマンス向上』の考え方が見え隠れしています
アンチ・ドーピングに関する指導者への教育活動は、日本体育協会などからの助成により活発に行われ、その考え方が指導者に浸透しつつあると感じられますが、
まだまだ、知識のないことによる間違い(うっかりドーピング)が見受けられたりします
「安全」と「パフォーマンスの向上」のどちらもおろそかにしないように、指導者をブラッシュアップする必要があるのでしょうね
『味方の中の敵』をなくすような研修・啓蒙が大切なようです
【おまけ:昨日の残念】
会議の帰り、盛南大橋の駅側たもとから開運橋に向かって(まだ高架です)自転車をこいでゆくと、暗くなった空に岩手山の「ヘリ」(山のは?山ぎわ?どっちでしたっけ?)が、ぼぉっとオレンジ色に浮かんでいる。
きれいだな〜!で写真を撮ろうかと思ったのですが、道路わきのオレンジ色の街灯が…
だれか「人の目」システムのカメラ作って下さい
見たとおりに写る=実際にあっても目に入らないもの(電線とか街灯とか)は写らないカメラを
売れますよ〜
あっ!客観的に見ていないから、『パフォーマンス向上』しか目に入らないのか!