◆岩手アスリートの活躍(スキー、フェンシング、スノーボード、スケート・3月3日)
【国際競技会】
☆スキー/ジャンプワールドカップ
5位 小林陵侑■TEAM ROY/盛岡中央高校卒・八幡平市出身
32位 小林潤志郎■雪印メグミルク/盛岡中央高校卒・八幡平市出身
☆フェンシング/ワールドカップ
13位 吉田健人■警視庁/法政大学卒・岩手県生まれ
【全国大会優勝】
☆スノーボード/JSBA全日本選手権
1位🥇阿部心美/HANELU'Z・盛岡白百合学園小学校
1位🥇川崎 遥/TEAM SAMURAI・厨川中学校
☆スケート/長根ファイナル競技会
1位🥇松井大和/シリウス(盛岡市)/日本大学卒・北海道出身
皆さまの引き続きの応援をお願いします。
詳細は
→ 国際競技会での岩手アスリートの成績/2023~2024シーズン
→ 日本一の岩手アスリート/2023-2024シーズン
◆岩手のスポーツ関連クラウドファンディング(2団体)
☆ウエイトリフティング「SUZU DREAM CLUB」
(大会参加・活動経費/3月18日まで)
☆江釣子小ミニバスクラブスポーツ少年団
(全国大会参加経費/3月24日まで)
◆コラム「沿岸部のスポーツイベントを」
2月25日に岩手県陸前高田市の「夢アリーナたかた」で
「卓球バレーたかたサントリーカップ」という大会が行われました。
参加チームは17チーム。
競技レベルの高いチームの「ゆめちゃんクラス」はリーグ戦、
それ以外のチームでの「一本松クラス」は、予選リーグ→決勝トーナメント方式で試合が進みます。
一本松クラスの決勝トーナメント表をみて、気がついたことがあります。
◆広範囲の参加者
参加チームを見ると、
あまちゃん(久慈市)
飛天(盛岡・北上合同)
なとり(宮城県名取市)
もうかの星・ホヤぼうや(宮城県気仙沼市)
大船渡スポ進(大船渡市)
桜・桃(陸前高田市)
と、ずいぶん広範囲で、
なんと、
岩手県北の久慈市から、宮城県の仙台市の南にある名取市までは、330kmほどもあるのです。
実は、この大会、
「日本卓球バレー連盟東ブロック公認 エリアカップ岩手大会」という名前も持っていて、埼玉、茨城、岩手の3会場3戦のシリーズ戦の最終戦。
その関係もあるのでしょうが、
いずれにしても、
こんなに広い範囲から参加を集める
卓球バレーの魅力は大きいものだ…と感心しました。
◆三陸沿岸道路
同時に、三陸沿岸道路についても考えました。
三陸沿岸道路は、東日本大震災津波からの復興道路です。
国土交通省のサイトにはこうあります。
三陸沿岸道路は、宮城、岩手、青森の各県の太平洋沿岸を結ぶ延長359kmの自動車専用道路で、東日本大震災からの早期復興に向けたリーディングプロジェクトに位置付けられた復興道路です。
(引用元は→ この下線部 )
沿岸部の自動車移動は、この道路のおかげで劇的に便利になりましたし、
内陸部と沿岸部を結ぶ道路も、ずいぶん改良され、南北の移動も東西の移動も大きく時間が短縮されています。
三陸沿岸道路がなければ、こんな広範囲の参加者はなかっただろうと、私は、考えます。
いったい、どのくらいの時間がかかっているんだろうか…と、Yahooカーナビというアプリで調べてみました
夢アリーナたかた(陸前高田市)とのアプリ上の所要時間(分単位切り上げ)は
久慈市役所から 2時間20分
盛岡市役所から 1時間50分
大船渡市役所から 30分
気仙沼市役所から 30分
名取市役所から 2時間00分
10時の開会式から、15時の閉会式の日程であれば、日帰りが、十分、可能です。
三陸沿岸道路がもたらした、時間的な変化を、一度、確認して、
スポーツイベントの会場地のあり方を検討しなおす必要があります。
具体的には
「これまでやってきた会場」という「当たり前」を見直すべきです。
◆夢アリーナたかた
会場の「夢アリーナたかた」は、観客席、サブアリーナ付きの高規格なアリーナであるうえ、避難所機能が考えらえているからでしょうか、駐車場やホワイエ(玄関ホールなど体育館の外側の空間)が広くとても使いやすい作りです。
観客席が、740席+車いす席34席と盛岡タカヤアリーナ(5,058席)に比べると少ないものの、プロリーグ以外のイベントであれば、盛岡と同等の開催ができると、私は、考えます。
岩手の沿岸北部や宮城県北部からの参加者を見込むイベントであれば、
さらに、
地震津波からの復興という観点から見れば、
内陸部で開催するよりもメリットがあります。
◆実態は内陸
毎週、個人的に、岩手県内のスポーツイベントを調べて、皆さんにお知らせしていますが(イメージは下の図)
岩手県内のスポーツイベントは、圧倒的に内陸、それも、盛岡・花巻・奥州が多いような印象を持っています。
新たな会場地、新たな施設でイベントを行うには「いつもの運営」ではない負担があります。
でも、
「いつもの会場地・施設」が複数あることは、特定競技の、ひいてはスポーツ全般の発展につながるはずです。
沿岸部の施設が「いつもの」施設にたくさんなればいいなあ…と、考えます。
◆すすめなければいけないことは
沿岸部の立派な施設、沿岸部の便利なアクセス道路を生かして、イベントを開催することは、
沿岸部の人たちが、容易にスポーツイベントにアクセスできるという意味で、大切なことです。
するアクセス、みるアクセス、支えるアクセス…多くの面でメリットがあります。
なぜ、
沿岸部ではイベントが少ないのかと考えてみると、こんなことが思い当たりました。
スポーツイベントの主催者は
いつもの大会をいつものところで運営する「ランニング」にしか目が行かず、
新しい大会、新しい会場、新しい会場地を作り出すというスポーツイベントの「イニシャル」に気づいていないのではないか…ということです。
続けること…の力は、十分、持っていますが
気づくこと、始めること…の力もつけてゆかなければいけません。
そういう研修会が行われなければいけません。
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