がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

コンテスト中止から平和を祈るコンサートへ

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今日、3月24日の
岩手県の新聞・岩手日報のネット版に、こんな記事がアップされています。

平和の祈り、歌に込め 本県3校、盛岡で来月コンサート

福島県宮城県で最大震度6強を観測した16日の地震の影響で中止された、第15回声楽アンサンブルコンテスト全国大会に出場予定だった県内3校は4月3日、盛岡市盛岡駅西通の市民文化ホールで合同コンサートを開催する。練習の成果を披露する機会を設けるとともに、自然災害やロシアのウクライナ侵攻による被害拡大を受け、歌声に安寧と平和への願いを込める。

大会は福島市で18~21日に予定され、本県からは不来方高音楽部、矢巾北中特設合唱部、北上・黒沢尻北小合唱部が出場を決めていた。

コンサートは実行委主催で、3校は大会での演奏予定曲や自由曲などを披露する。

岩手日報Web https://www.iwate-np.co.jp/article/2022/3/24/112123

大会が中止になったら、私たちは次に何を考えるだろうか。
そんなことを、あらかた、2年前に考えていた。
でも、
何もできなかった。
工夫をして「以前に戻す」ことだけに必死だった。

合同コンサートのように、
日本一を目指すコンテスト(大会)に向けて準備していたことを
世界の平和を祈るコンサート(演奏会)に振り替えることができるような力を、
私たちは、つけていない。

■どうやら囚われている
どうやら、私たちは、組織が主催する公式戦が、学校が校外のイベントとして行う催し物よりも勝っているという考え方に、囚われてしまっているようです。
組織のほうが価値のあることをしていると信じているのです。ですから、公式戦を経ないままの引退、を残念に思う論調を新聞が記事にするのです。

しかし、百年以上続く対抗戦や、学校創立百年などを記念する招待試合や、多くのお客さまを集めて行われる定期演奏会・公演会などは、
選手やチームや活動ぶりや実力や考え方などを知らない人が対戦相手や会場や日時を決める公式戦よりは、実は、価値が高いともいえます。

組織ができないと決めたことの代わりに行うイベントは、学校の出番だと考えます。

■なにを言いたいかというと
なにを言いたいかというと、
属する組織が主催する最後の大会がなくなった運動部員には、
部員の状態、学校の状況が良くわかった人が、
最もふさわしい時期に、最もふさわしい相手との試合をさせてあげるべきではないか…ということです。

他の人から順位を決めてもらう「組織の公式戦」ではなく、学校がその価値を認め主催する「学校の公式戦」として

公式戦とは何か/水道管は水より偉いのだろうか

2020年の11月に
不来方高校音楽部が
毎年、行っていた「盛岡いのちの電話チャリティーコンサート」が中止になった時、
自分たちが主催してチャリティーコンサートを行い、収益を盛岡いのちの電話に寄付するというお話を聞いた時にも、
(ああ、スポーツは、及んでいない…)
と書いています。
でも、
まだ、およんでいません。

それだけではなく、
叱られることを覚悟で言えば
スポーツは、被害者という意識で、時が解決してくれることを待っているだけ…のように感じます。

ああ、スポーツは、及んでいない…

大きな意味の一行/不来方高校音楽部コンサート

何も変えられず、
でも、
(ああ、あの時を乗り切ったなあ…)と、後でいう人にはなりたくない。

がんばりますよ、がんばりましょうね!