がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

ときどき更新 岩手スポーツ新聞 12月10日/岩手アスリートの活躍・コラム「小どんぶりの目的は?競技用義足 と OriHime と 盛岡冷麺」

バナー「ときどき更新 岩手スポーツ新聞」

◆国際競技会での岩手アスリート成績(スキージャンプ、スノーボード、スケート、ショートトラック)

私が気づいた12月9日の国際競技会での岩手アスリートは

スキージャンプワールドカップ
3位🥉小林陵侑/TeamROY/盛岡中央高校卒・八幡平市出身
25位 小林潤志郎/雪印メグミルク/盛岡中央高校卒・八幡平市出身

スノーボードビッグエアワールドカップ
5位 岩渕麗楽/バートン/一関学院高校卒・一関市出身

スピードスケートワールドカップ・女子500m
15位 吉田雪乃/寿広/盛岡工業高校卒・盛岡市出身
5位(Div.2) 曽我こなみ/日本ハウス・H&R/佐久長聖高校卒・長野県出身

ショートトラックワールドカップ
14位(混合リレー)・24位(男子500m)
 松津秀太/シリウスEHC/阪南大学卒・埼玉県出身

■今シーズンの岩手アスリート成績一覧は
 → この下線部を タップ

◆全国大会優勝の岩手アスリート(ウエイトリフティング)

ウエイトリフティング
 全日本大学対抗選手権大会男子61kg級
 1位 齋藤燈乃/金沢学院大/盛岡工業高校卒

■今シーズンの日本一岩手アスリートは
 → この下線部を タップ

◆コラム「小どんぶりの目的は?競技用義足とOriHimeと盛岡冷麺」

Ⅰ 競技用義足

日本パラリンピック委員会(JPC)のサイトの
”パラスポーツ最高峰を目指して戦う選手・スタッフの姿を追いかけるコーナー「Next Stage」”に
岩手県出身のパラバドミントンプレーヤー、
澤田詩歩さん(ダイハツ工業・岩手県立釜石高校卒←釜石市立釜石中)の記事、
『女子SL4期待の新星「いつか遼さんに勝ちたい」』がありました。

日本パラリンピック委員会のサイトにある、パラバドミントン澤田詩歩さんの記事

ハッとしたのは、

…中学1年の時に部活動で競技をスタート。高校3年の時に作った競技用義足でトレーニングを開始すると、めきめきと頭角を現した…

という記述。

どなたかが、
澤田さんに競技用義足の使用を勧め、
澤田さんが、その使用を決断したという関係があったんだろうなと思います。

本人の努力も当然ですが、
可能性を見出して競技用義足をすすめてくださった方の存在が、
パリ・パラリンピック目指す澤田さんを生み出しています。

障がい者スポーツの現場で、
コーチや介助者やトレーナーなどとして、関わる方々にお会いする機会があります。
その方々のコンセプトは
「この人は、どうやったら、何を使ったら、できるようになるのか」
だと、私は感じています。

どうやったら世界に行けるのか…一人ひとり違いのあるパラスポーツで、知恵を絞ってくださっている皆さまに、心から感謝しています。

Ⅱ OriHime

「ほぼ日の学校」というサイトがあって、
そこでは、さまざまな方々が、興味深いお話をなさっています。

school.1101.com

この前、
分身ロボット「OriHime」の開発者、
オリィ研究所 所長 の 吉藤オリィさんの
『「さみしい」がなくなる未来をつくります。』
という「授業」を聞きました。

聞き手◆ロボットの開発においても現場を大事にされている。
独りよがりに研究する感じではなく、
ALSの患者さんのところに行って意見を聞いて、
それを取り入れて、もう一回新しいものを作るという

吉藤◆そうですね。
だけどここもキャンプファイヤーと同じで、全く同レベルになってはいけないです。
向こうは寝たきりの先輩であって、
当事者のプロとして一番詳しいものがあって。
でもこちらは、
勉強させてもらってる立場だけではダメで、
テクノロジー的な部分は分かるので、こういうものもあるよというのを持っていって、いい立場で対等になりながらも、
向こうが望むものを100%作るのではなく、
私が目指している私が作りたいものもあって。
その中間をどう取っていくかが重要で…
https://school.1101.com/lecture/157

使用者が望むものは、
もしかすると「過去を満たす」ものなのかもしれません。
体が自由に動いたころに戻したい、
目が見えていたころに戻したい…

吉藤さんが目指しているものは、
今の体の状態で、
以前を上回ることができるようにする…
ということなのでしょう。

ただ、
使用者の戸惑いや恐れがあるから、
使用者の「望みのちょっと先」を提供し続けるのだと、私は、捉えました。

Ⅲ 勧める人 

勧める人は大切だなあ…と、澤田さんの競技用義足や、吉藤さんのOriHimeの記事に触れて思います。

求めている人の希望の、過去を満たす、つまり、「表面的な100%」を満たすのではなく、
将来につながる「ちょっと先の110%」を提案するべきなのでしょう。

ということで、
この前、経験した「110%」のおもてなしをご紹介。

ショッピングモールの中にある牛タン屋さん。
仙台が本店だけど、盛岡店には「盛岡冷麺」もご当地メニューで提供しています。

牛タンのほかに、冷麺も…ということになったのですが、
1人1つは、ちょっと多いので、分けて食べることに。
注文の時に(冷麺普通盛と、小どんぶり)というと、

店員さんは
(お分けになってのお召し上りでしたら、
 二つに分けてお持ちしますが?)

すると、この状態で二つ出てきたのです!

半分に分けた盛岡冷麺

麺だけが半分のハーフ冷麺ではありません。
ゆで卵は、半分の半分。
オレンジも、くし形切りのさらに半分。
牛タンのチャーシューも半分。
わざわざ、真の半分にしてくださったのです。

ドリルを買う人はドリルが欲しいのではなく、穴が欲しいのだ…ということを聞いたことがありますが、
私たちも、そのとおりで、
小どんぶりが欲しかったのではなく、冷麺を分けて食べたかったのです。

素晴しいお店の対応です。
こうあらねば…と。

おそるべし、牛タン炭焼利久 イオンモール盛岡店