がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

不定期刊 岩手スポーツ新聞 #8 (11/17) ▶岩手アスリートの活躍 ▶コラム・牧羊犬グレアとスポーツ指導

■岩手アスリートの活躍(自転車ジャパントラックカップ、スケートワールドカップ)

今日・11月17日の私の気づいた国際競技大会での岩手アスリートは

◆自転車 UCIジャパントラックカップ第2戦
★小原乃亜/八戸学院大学/紫波総合高校・北上市出身
 4位 女子スプリント
★中野慎詞/チーム楽天Kドリームス・日本競輪選手会/早稲田大学卒←紫波総合高・花巻市出身
 2位🥈男子スプリント
★三浦生誠/日本大学/盛岡農業高校・岩手町出身
 1位🥇男子視覚スプリント

◆スピードスケート ワールドカップ北京大会 第1レース
★曽我こなみ/日本ハウス・ホテル&リゾート(雫石町)/佐久長聖高校・長野県出身
 Div2 2位 女子500m
★吉田雪乃/寿広(盛岡市)/盛岡工業高校・盛岡市出身
 12位 女子500m

◆今シーズンの国際競技会での岩手アスリートの成績は
 → この下線部をタップ 

■コラム「牧羊犬グレアとスポーツ指導」

11月16日、あまり天気が良いので、小岩井農場まきば園に出かけました。
あ、ご心配なく、
3回行けば元が取れるシーズンチケットを買っているので、入園料の心配なくふらりと行くことができるのです。

空いていますし、あまりにも天気が良いので、少し散歩を…ということで、園地の奥の方に足を伸ばしてみました。
天文館という天文台があります。
そのそばに、
低くて大きいネットでできたハンモックのような「ごろごろネット」があります。
寝転がってみると、岩手山と青空がよく見えて、気持ちがいいのです。
そこで、
ぼぉ〜っとしていると、
女性が『「ひつじのおやつタイム!」が始まりますよぉ〜』と、
肉声で近くにいる人たちに知らせてくれました。

せっかくだからと、
「羊エリア ひつじの放牧地」に行ってみると、
羊飼い、あるいは、牧羊犬使い(?)の女性が説明を始めました。
羊小屋(といっても、かなり大きい)から一斉に出てくる羊たちが大迫力だし、帰る時は、牧羊犬のグレアが活躍するので、始めから終わりまで見ていってほしい…とのこと、そうすることにしました。

ほんとうでした。
羊の大迫力と犬の大活躍を堪能しました。
そして、
初めてみる牧羊犬に、驚いたことが2つあったのです。

◆グレアは吠えなかった
牧羊犬は、ワンワン吠えたてて羊を追うのだというイメージでしたが、
グレアは、全頭が羊小屋に入るまで、一切、吠えませんでした。
走り回って追うだけで、羊の群れをコントロールしていました。
あっ!っと思ったのです。

◆グレアは触らなかった
牧羊犬は、言うことを聞かない羊がいた時は、
体当たりしたり、小突いたり、もしかすると、齧ったりするんだろうなと思っていたのですが、一切、そういうことはありませんでした。
ほとんどの羊がおやつ広場の出口付近に集まった時、
グレアが少し遅れた羊に近づいたところ、羊が逃げたような形でフェンスにぶつかりました。
その時、
牧羊犬使いの人が、鋭い声で、何回か指示を出したのです。
グレアはコースを変え、羊は自分で出口に向かいました。
牧羊犬使いが声をあげたのは、その時だけです。
いずれ、
一切、羊には触れずに、コントロールしていたのです。
やっぱり、あっ!と思ったのです。

◇ここに、グレアの羊追いの動画があります。
 どうぞご覧ください
 youtu.be

◆見習うべし、グレア
吠えたり、触ったり…があった指導を、私は受けたことがあります。
そのような指導を、何も知らなかった私も、した覚えがあります。
今や、
犬が羊をコントロールする場面でさえ、対象に対して、吠えないし触れないのです。
ましてや、
人が人を教える場面では、
吠えずに触れずにできるはずですし、そうあらねばなりません。

牧羊犬のコンテスト「シープドッグトライアル」の採点基準には、こういう記述がありました。
・犬は羊に突っ込むような行為をしてはいけない。
・犬は毅然とした、しかも静粛な態度で羊を制御しなければならない。
(日本牧羊犬協会のサイトから抜粋→ Link
まさにグレアは、そうでした。

私たちも、
毅然とした、静粛な態度のスポーツ指導者でなければいけません。